Day4 その1 返品と紅茶とヒジャブと London2016

4日目の朝です。今日はTheロンドンみたいなどんよりした曇り空からのスタート。心なしかテムズ川もどんよりしているように感じます。多分いつもこんな色だけど。

この日はまずはロンドン国鉄から地下鉄に乗り換えて、街の中心部に向かいます。朝早め行動のせいか、国鉄も地下鉄も電車は混んでいました。多少ぎゅうぎゅうにはなりましたが、銀座線、山手線、東海道線の本場のラッシュを経験しているせいか、余裕であります。でも海外でもラッシュってやっぱりあるんだなーと思いました。そしてそのラッシュの時間の地下鉄でキリッとお座りになられているワンコ。最初、床に何があるのかと二度見しました。ロンドンの人って、こんな風にワンコが座っていても、赤ちゃんが泣いてても、まあ仕方ないよねぇって感じで全然気にしていない様子でした。寛容な空気とはこの事か、と感心しました。

まず向かった先は、最初にBenefitのバスィーナの香水を買うのに、2日前に立ち寄ったBootsです。更新が長引いて本人もすっかり忘れてましたが、昨日May Be Babyを買って香水が大量になってしまったので仕方なく購入したバスィーナの方、返品できないかなと思ったのです。店員さんがそもそも製品が無い、って言わなければ買わなかったし…と思いまして。アメリカだったら余裕で返品できるのですが、イギリスではどうかなあと怯えながらレジの人と交渉してみました。最初は移民ぽい英語があまりできない人で難航したのですが、レジの女番長みたいな人に変わったら、ひとまず返品の理由は聞かれて厳しい表情はされたものの、May Be Babyないって言うからこれ買いましてん、でも直営店行ったら売ってましてん、って説明したら、すんなりレジ打って返金処理をしてくれました。よかった…

続いてOxford Circus方面に向かい、裏通りに入ってPostcard Teasにやってきました。この外観の群青色の格子窓、とても好ましいです。少し高級な雰囲気の紅茶店で、中でお茶も飲めるようです。日本製の急須なども扱ってました。とても高くて日本で買うわ…てなりましたが。

自分用にアールグレイを買おうとしたのですが、同じアールグレイでも何種類もあるので、困ってお店の人に違いを聞いてみました。こちらの方が香りがはっきりしているというタイプを選んでみました。ブロークンな英語なのに、とても親切に説明してくれてありがたかったです。お土産用に1番定番という紅茶も買いました。値段はちょっとお高めですが、やっぱり香りの華やかさがスーパーなどて買うお茶とはまるで違いました。ポストカードのパッケージに入っていて、そのまま送れるものなどもあり、プレゼントにも良さそうです。落ち着いた雰囲気だけどお店の人はカジュアルなので、同じ品質のものを売ってそうな有名高級紅茶店よりも、気軽に立ち寄れる感じで良かったです。

Postcard Teasをでて再び大通りに戻り、今度は目に入った靴屋に入ってフラットシューズを物色しました。この辺りでフラフラしていたら、中東系の移民の方々がとても多く目につきました。特に何もしておらず、男同士仲間でつるんでいる雰囲気でした。そして日本でも取り扱いがあるClaksに入ったら、女性の店員さんが全員見事にヒジャブをかぶっておられてびっくりしました。安いお金で雇えるのかなあ、それとも経営者が移民の人を積極的に雇いたいという気持ちでこうなっているのかなあ、とモヤりました。Claksは日本よりもイギリスの値段が3割くらい安いし、何より深田恭子部(足でかい人の部活)の自分でも余裕でサイズあるので、エナメルのバレエシューズを買うことにして、近くにいた金髪の男子の店員に「ナインハーフのサイズ出してけろ」と頼みました。少しモデルのような雰囲気もある金髪男子店員は、鼻をならしながら「ナイン・エン・ハーフね」といい直してきて怖かったです。いつも”9.5″の間のポイントをアンドと訳すことを忘れてしまう。20分くらいしばらくぼーっと待ってましたが一向に男子が持ってきてくれる気配はなく、ヒジャブ女子たちとずっときゃっきゃお喋りしてました。アジア人舐められているシリーズのあれかな…と思ったら、お喋りしてたヒジャブ女子の一人が急にいなくなり、わたしが望んだサイズのバレエシューズを持ってきてくれました。システム全然わからないけど、きっと在庫を探してくれてたんだと思うことにして履いてみました。そうすると金髪男子が寄ってきて、「どう?」と笑顔もなく尋ねてきました。値段の割にはき心地が良かったので、「サイズも合うしいいかも」と答えると、そっけなく「レジあっち」と指差して女子会に戻っていきました。日本ではClaksってもう少しちゃんとした靴屋さんのイメージがあったのですが、イギリスでは大衆的なラインなのですかね…まあ値段も安いしな。

レジのお会計もヒジャブ女子の担当でした。靴を袋に入れる前に、プラスチックの棒の先に靴の先を模したスポンジみたいなものを差したグッズをごそごそ出してきて、「これは6ポンドするけど、履いていない時靴に入れておくといい感じに保存してくれる」みたいな説明を始めました。しかし実演しようと靴から出し入れすると、先っぽのスポンジが簡単にポロリと取れました。急いで拾って、焦って棒に差し戻している姿を見て、コントかよ…と思いました。中東からはるばる新生活を夢見てやってきて、こんなABCマートみたいなグッズの押し売りさせられているんだなあと思ったら何だか切なくなりました。靴だけ買って店を出ました。

靴をこのタイミングで購入したのは、次の目的地で必要だったからに他なりません。バス停でコンバースのハイカットから購入したバレエシューズに履き替えて、この旅の最大の目的地の1つに向かいます。

目的地はThe Egarton House Hotelという名の、こじんまりしているけどなかなか高級なホテルです。カタカナ表示はイガートンハウスホテルらしい。今調べてみたところ、平日でも1泊平均45,000円でした…高い…。ハロッズがある通りから1本道を入ったところにあります。周りは高級住宅街のような雰囲気です。中に入るとすぐにフロントが視界に入り本当に小さく、ちょっと高級な御宅にお邪魔したくらいのスケール感でした。しかしそこは高級ホテル、フロントには3人も待機しており、こちらの存在にすぐ気づくと、1番手前の男性ホテルマンが「本日はどのようなご用件でお立ち寄りでしょう」と笑顔をたずさえて接してくれました。これぞ高級ホテルの接客…!靴屋との扱いの差におののきました。というかそんな靴屋で買い物するレベルの人間が、こんなホテルに入ってきてすいません、と心から思いました。

アフターヌーンティーを予約していたんですが…とオドオドと答えると、「かしこまりました。ご案内いたします」と特に名前も確認せずに、すぐ隣にあるサロン的な空間に誘導されました。「こちらのお席でよろしいでしょうか?」と確認され、窓際席で自然光が良い感じに入るからちょうどいいなあと思い、イエスと答えるとホテルマンは笑顔で去って行きました。

レストランなのかサロンなのか、奥はバーみたいでよくわかりませんが、とにかく雰囲気の良い空間に、気持ちは沸き立ちました。自分以外誰もいないのをいいことに、写真を撮りまくりました。暖炉の前のソファ席にだけカトラリーがセットされていたので、自分以外はこの席の人たちだけしか予約していないんだなー、と思いました。実はこのアフターヌーンティーはThe Afternoon Tea.co.ukというサイトから予約しており、そこでは月曜日と火曜日だけ、このホテルはスペシャルオファーで25%割引だったのです。平日はお客さんが来ないからの割引だったんだなー、としみじみ思いました。こんないいホテルでこすく割引使う客で重ね重ねすいませんと思いました…。上のサイトは他にも割引のあるホテルも出ているし、ネットで簡単に予約できるのでオススメです。でも超高級ホテルだったり、人気のあるホテルは予約できないようです…

暖炉前席の反対側はこんな座り心地の良さそうなふかふかベルベットソファです。後ろのドアの向こうはもうフロント。

しばらくしたらサロンの担当らしきマダムが現れて、注文を取ってくれました。もちろん3段重ねアフターヌーンティーを選択し、好みの紅茶を選んで注文しました。奥の白いバインダーがメニューです。しばらくしたらウェッジウッド?の可愛いお皿がセットされていきました。

長くなったので、肝心のアフターヌーンティーの中身は次でご報告いたします。

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