2日目 その3 四季彩の丘は本気のお花畑

青い池鑑賞が終わった後、再びバスは走り出して次の目的地に向かいました。バスに戻ってくる時間は決められていましたが、恐れていた通りチャイニーズの最後のお客様は約束した時間から10分ほど遅れて戻ってこられました。この後の旅の行程がつつがなく進むか若干不安を覚えました。青い池の見学中にドローンを操縦されていたチャイナの方がおり、他の観光客から顰蹙を買っていましたが、同じバスに乗っていることがわかり、さらに不安にかられました。ガイドのマダムが、「ドローンが飛んでいましたね。このバスの方ではないかもしれませんが、許可なく使用できませんよ」と優しく注意してくれたので、日本語が通じることを祈りました。

バスは美瑛のお隣の駅、美馬牛方面に向かい、車窓から時計台が印象的な美馬牛小学校も遠くに見えました。本当は時計台を撮りたかったのですが、タイミングが遅れてこんな風景しか撮れませんでした。でもこれはこれで北海道の車窓らしくていいなあと思いましたのです。

20分ほどで次の目的地・四季彩の丘に到着しました。ここは広大なお花畑があるということで、青い池の次に楽しみにしていた場所です。美馬牛の駅まで徒歩25分で行けるので、ここでツアーを離脱する方も何名かおられました(事前に申告しておけば離脱OK)。おいしそうなコロッケやソフトクリームを売っているけれど、バスの中は飲食禁止です、とのアナウンスを受けた後は自由行動となりました。

入ってすぐの建物の中には売店があり、マダムのアナウンス通り、コロッケやソフトクリーム、焼きとうもろこしを売っていておいしそうな匂いが漂っていました。建物を出るとまだ芽が出たばかりの緑の畑(野菜?)や温室があり、右手奥にアルパカ牧場が見えました。四季彩の丘自体は入場料無料(寄付金制)なのですが、アルパカ牧場だけは有料でございました。

畑を通り抜けて見下ろすと、やっとお待ちかねのお花畑が眼下に広がりました。これがもう圧倒的なスケールで、とにかくすごい!すごい!という感動しかありませんでした。写真で見るよりもはるかにすごい広大さで、なんか現実じゃないみたい、という気持ちに包まれたままになるんです。これが北海道の実力なのか…。道を走っているのは有料のトラクターです。敷地全てを歩いて回るのはとても大変なのですが、トラクターなら10分程度で1周できるそうです。

お花畑は敷地内の丘だけなのですが、敷地外の丘の風景も広大さに一役買っていて、ここだけ夢の世界で後は現実、ということがないのです。ずっと向こうまで気持ちの良い景色です。

お花畑の坂を下り、途中で一度振り向くと、1本の木がすくっと立っているのが見えました。とても良いアクセントであります。

お花畑の花は色鮮やかなケイトウが多いようでした。ピンクや黄色もケイトウです。1本1本結構ばらけて咲いているのに、遠景はあんなきれいなストライプになるんだなー、と感動しました。

右手の方はまた上り坂になっていて、こちらは森の緑との組み合わせが鑑賞できます。全方向に良い景色です。人は結構いるのですが、敷地が広大すぎて人の多さを全く感じさせませぬ。

微妙にお花がない場所もあるのですが、青い池と同じく、だいたいどこを切り取ってもそこそこな写真が撮れます。

真っ赤なケイトウと真っ白なケイトウと濃い緑の木々のコントラストも素敵です。

もっとたくさん花が生い茂っている場所から、先ほどの1本立っている木を振り向いてみたところ。原色がパキッとしているとまた幻想的で夢の世界にでもいる心地になります。

なだらかな丘をケイトウが彩ってます。紫はサルビアですかね。こんなに広い土地の植物たちを、わずか10名程度の人数で維持しているそうです。種をまいたり水をあげたりするのに、丘の上り下りの連続で、とても大変そうです。

この雪が少し降り積もったような色合いの植物は、確かシルバーレースという名前の植物でした。質感がアンティークぽくてかわいいのです。でも原色のお花とも自然になじんでおります。

ピンク、赤、オレンジで構成された、女子力高めなお花畑もかわいい。

ひまわりも1列だけ咲いてました。8月の終わりだったので、そろそろシーズン終わりというところでしょうか。下向きの花も多かったです。

ここも見学時間は20分くらいしかなかったので、ひとまず歩けるところまで歩いて、引き返して終わりでした。もうちょっとゆっくり鑑賞したかったです。ツアーの辛いところはこういうところですな。ここで離脱してもよかったかなあとちょっと思いました。

バスに戻って出発を待っていたら、ソフトクリームやコロッケを手に持ったチャイナの方々がバスに乗り込んで来ました。そして運転手やガイドのマダムに「飲食禁止なんですよ…」と注意されて、慌てて外で食べていました。でも3分くらいで食べきろうとしている姿はちょっとかわいそうだったです。飲食禁止アナウンスは中国語でもしてあげてばいいのに、と思いました。そういえばドローンがお花畑を飛んでいるところは見なかったので、その方に日本語は通じたようでした。

メイン2カ所は巡ったので、次でやっとバスツアーは終了です。

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