3日目 その9 コスパ最高の回る寿司を食べる

北海道最後の夜は旅行前から何を食べるか決めていました。それはもちろん寿司。金沢行ったときは頑張ってカウンターのお寿司屋さんに行ってみましたが、北海道は他の地域に比べてより一層回るタイプのお寿司のレベルが高いということなので、むしろレベルを確認したいという気持ちで回る方に行ってきました。

地元民に愛される北海道3大回るタイプのお店が、根室花まるトリトンなごやか亭と聞いたのですが、どのお店の支店も郊外が多くて行きづらく、車なしでもアクセスしやすいお店は地獄のような行列店で、どこに行くかとても悩みました。最終的に旅の計画をたてたとき、もいわ山から近い場所に支店があることがわかったので、根室花まるの南25条店に行くことにしました。もいわ山最寄りの市電駅「ロープウェイ入り口」のお隣の「電車事業所前」から徒歩8分です。市電の1駅は余裕で歩けそうなので、ロープウェイ乗り場からはシャトルバスに乗って「ロープウェイ入り口」まで行って、そこからお店まで歩いて行きました。徒歩12分くらいかかりました。12分歩くのは別に余裕なのですが、車がビュンビュン走る大きな道路沿い、かつ夜道、かつ人がほとんど歩いていないという状況が嫌すぎてたまりませんでした。真っ暗な道路の向こうに「根室花まる」の看板の灯りが灯っているのを見つけたときの安堵感は忘れられません。

お店に入ると、覚悟はしていたけど予想以上に待っている人がたくさんいて、40分くらい待たされました。それでも金曜の夜7:30という一番混み合いそうな時間なので、常時最低1時間待ちというステラプレイスの支店などよりはだいぶマシな気がします…。8時半近くにやっとカウンター席に座れて、今日のメニューをもらえました。「やりいか」とか「かれい」とか、普段お目にかからないネタに気持ちがアガります。この他にも定番のネタが書かれたメニューがカウンターにくくりつけられており、食べたいものがたくさんあって目移りしました。しかし目の前にいる一人の板前さんで、回りの10人くらいの注文をさばいているので、とても注文しづらかったです。最初は紙に書いて渡していたのですが、回りの人が口頭で先にドンドン注文していって後回しにされがちなので、途中から口頭でお願いしていました。口頭なら口頭で注文を取る人が別にいたほうがいいし、紙なら紙で統一しないと板前さんが握る仕事に集中できないじゃないかと思いました。これだけ多方向から飛んでくる注文をさばきながらお寿司を握るのは、なかなかのスキルがないと無理そうです。個人のスキルに頼らずにフローを標準化すべきではないか。と、注文してもなかなか出てこないしで、さらに過ぎていく時間をどういう有効なフローがあるか、と考えたりすることで潰したのでありました。ちなみに結論は出ていない。

そして何はともあれサーモンを頼むのです。このネタのはみ出具合…カウンターの高級寿司を食べ慣れている方にはちょっと下品に感じるかもしれないですが、庶民はこれでテンションがあがるのです。肉厚でみずみずしく、適度に脂がのった、今まで食べたことがないような新鮮なサーモンを食べて、「北海道の寿司はやっぱり違う…!」と震えながら感動するのであります。

これは確かいわしです。これもボリュームたっぷり系のネタで肉厚で味が濃いです。青魚をお寿司で食べる幸せ。

甘エビもこの通りプリプリです。身の柔らかさとふわふわさはあるけど食べごたえあります。

まぐろ&納豆の軍艦巻きも外せません。納豆も心なしか大豆の味が濃い気がします。上3つくらい一気にやってきたので、何から食べていいか迷いました。重ね重ね幸せです。

これは確か鯖…炙り鯖かな。鯖は押し寿司ではよく食べますが、このフレッシュな形態で食べた記憶がないので、とても感激しました。脂ののった鯖の旨味とすし飯の組み合わせは最高です。光り物最高。

一時行きつけのセブンで毎回納豆巻を買っていたので、店員に納豆巻にちなんだあだ名をつけられていたに違いないと思っていたほど納豆巻に目がないので、巻物も食べておきました。イカ納豆です。イカのコリコリだけど噛み切れるレベルの高さもさることながら海苔もおいしいです。しかし巻物は結構なボリュームなので、まだイケると思っていた気持ちが食べたあとにしぼんでいきました。

巻物を食べる前に何品か注文していたのですが、板前さんが注文の多さにパニックして他の店員さんと注文を整理しだしていたのもあって、このタイミングなら嫌がられないと思ってホタテ以外キャンセルしてもらいました。大好物のホタテは何がなんでも食べたかったので、ホタテで締められてよかったです。ホタテは他のネタより高額でしたが、見たことがないこの分厚さに納得するほかありませんでした。板前さんがパニックしてなかったらリピートしていたかもしれないくらい美味でした。

お腹いっぱいになってお会計してもらうと、以上で1300円くらいでビックリしました。レシートで計算してもらってないネタがないか確認したくらいです。北海道の回るお寿司はレベルというかコスパが最高であることがよくわかりました。東京にも根室花まるをはじめとして、支店がある回るお寿司屋さんはありますが、北海道でないとこのコスパは感じられないのではと思いました。東京のお店に行ったことがないので値段を知らないですが、家賃比にしてもネタの鮮度的にも。次に札幌に来た時も、間違いなく回るお寿司を食べに行くと思います。

さてお腹は満足したのですが、ここからの帰り夜道はストレス以外の何者でもありません。仕方なくアプリからタクシーを呼んで駅前まで連れていってもらいました。1メーターだと申し訳無さすぎるので、次の目的地まで連れていってもらおうかとも思ったのですが、計算したらとても高額になったので、結局最寄り駅でおろしてもらいました。運転手さんは最初「エー!」って感じだったのですが、札を出して「お釣りはいいです」といったらとても笑顔になったので勝手に許されたと思いましたです。

次は札幌の夜、といえば甘いもの好きにはずせないアレを食べに行きます。

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