1日目 その7 ぼっち猿、もぐ白熊、スンとするアザラシ@旭山動物園
旭山動物園続きです。チンパンジー師匠の食事風景に癒された後は、そのまま近くのサル山に向かって歩きました。サル山の向こうに見える景色がとても良いです。最高のロケーションのサル山です。
近くに来るまでわかりませんでしたが、かなりの数のサルがおります。あと、やはり獣臭がなかなかです。サルは臭いが結構きついんだな、と超久々に動物園に来て実感しました。でもテナガザルのようにキーキー鳴いてたりはしないので、まだ心穏やかに鑑賞できます。サル山に沿って通路の坂道を下り、そのままサル館の中に入りました。
サル館の中には小さな小窓がたくさん付いており、中からサルと同じ目線で外のサル山の様子を観察できます。入ってすぐの小窓に、背中を見せていたサルがいたので、何見てるんだと思って視線の先を見てみると、仲間たちがキャッキャ(ウッキッキ?)しながら木登りしている姿が見えました。切ない…仲間に入れてって言っちゃえよ!って背中を押したかったのですが、猿と人間の間はガラス窓で隔てられておりますのでもちろん無理です。
しばらくしたら諦めてどこかに行ってしまいました。強く生きろ。でもまあ一人も悪くないよね、なんでも自分のペースでできるから、と絶賛一人旅中の自分自身にも語りかけるようにつぶやきました(心で)。
サル山にはおなじみの光景、親子連れもいました。やっぱり子猿は小さくてかわいいです。大きく撮りたかったのでズームしたらやっぱり画質が荒れました。普段はiPhoneのカメラで十分なんですが、やっぱりズームの画質が悪すぎるので、動物などを撮るのであれば普通のカメラも持って来ればよかったとちょっとだけ思いました。
でもそのあとは小窓にサルがどんどん寄ってくるので、こんなに近くに来てくれるなら、カメラいらないかとすぐに思い直しました。どうやら近くに寄ってくるように、窓に何か甘い蜜でも塗っているようなのです。カメラを構えても意に介さず窓を舐め続けるサル様であります。こう言う顔の人がいた様な気がしますが、誰か思い出せませんでした。サルの手の爪とか歯って、こんなに人間に似てるんだなあとまじまじと観察してしまいました。手は手袋しているようにも見えます。
重鎮クラスの年季を感じるサル先輩たちも寄ってきてくれます。さすがに年の功だけあって若手よりも無防備ではありませんでしたが、ジロジロ見られてもあまり気にしていないようでした。先輩たちに至っては、手が人間のほぼそれで、手相らしきものも見えました。毛並みはとても美しいのであります。
窓の蜜(多分)を舐めている若手に、「ここに何かできてない?」と教えてあげる先輩SR(SaRu)。他の先輩も寄ってきました。多分みんなにかわいがられている、この猿(猿と書いてコと読む)。
サル山でしっかりサルの生態?を観察した後は、ホッキョクグマの【もぐ】タイムが近づいていたので、一旦ホッキョクグマ館まで下りました。まだ時間が20分くらいあるから余裕かなーと思いきや、すでにホッキョクグマ館の前には行列ができておりました。並ぶのが嫌いなので見るのやめようかなあと思いましたが、ちょっと考えている間に、後ろに次々人が並んでいくので、諦めて並ぶことにしました。人数が多いので何回かに分けるということで1回目には参加できず、さらに15分くらい待ったのですが、無事2回目に入ることができました。実施したのは3回目までで、それ以降に並んだ人は断られていたので、もぐタイムをどうしても見たいなら早めに並んだ方が良さそうです。
2回目の入場が終わるとすぐにもぐタイムの開始です。本当はもうちょっと前にも座れたのですが、こういうところはちびっこ連れ優先かなと思って後ろの方に並んだのでホッキョクグマの写真は小さいです。早速さっと現れてズサーっと水の中に入るホッキョクグマ氏に会場のテンションも最高潮でありました。
右へ左へとご飯と思われる青魚が空から放り込まれ、その度に移動していくホッキョクグマ氏。左右のお客さんが公平に見られるように配慮しているようです。動物的にはどうなんでしょう。運動も兼ねられるからいいのかな。とにかく動きがダイナミックでゆったりしていてカッコ良いです。一応生態をその場で説明してくれているのですが、全然聞いていなくて内容を覚えていない…
こんな肉球のサービスショットも。大きい〜!
ボディは割とだらしない系のようであります。
時にはぐるっと回転したり、ひっくりがえって水の中に突っ込んでいったり、やっていることはシンプルなのですが、たしかにショー的な楽しい演出がされていました。見ていて楽しかったし、ホッキョクグマにとても愛着がわきました。15分程度でもぐタイムは終了しました。
もぐタイムが終了してホッキョクグマ館の階段を上がっていくと、ご飯を食べてたホッキョクグマ氏が「あ〜仕事後の風呂は気持ちいいわ〜」と言ってるかのようにくつろいでました。こんなにくつろいでいるのに3回目のもぐタイムもやらされるのかなと心配してたら、次は別のホッキョクグマが呼ばれていたので安心しました。もふもふした手がカワイイですのう。
風呂浴びした後に去っていく姿は凛々しかったです。水の中だともふもふしているように感じましたが、地上に上がっている姿を見たら、毛の質感はもう少し硬そうでした。厳しい冬を乗り越える仕様なのでしょうか。
ホッキョクグマ館の後に、先ほど橋をキャッキャ言いながら駆け回っていた愛らしいレッサーパンダのところに行ってみました。人がいっぱいいて写真が撮れそうにもなかったので後回しにしたのですが、空いてるなあと思ったら檻の奥でガチ喧嘩してました。争いは同じレベルの者としか発生しない…!という言葉を何か思い出しました。
そのあとはまたホッキョクグマ館の方に戻って、お隣のアザラシ館に入りました。ここもペンギン館と同じで、円筒形の水槽が組み込まれていて、そこを行き来するアザラシのお姿を拝見できるのでとても見ごたえがありました。しかしアザラシはペンギンに輪をかけて高スピードなのでなかなかベストショットが撮れません。ほぼブレております。
下から突然スイっ!!と泳いで、その後は空の上をゆったり泳いでいるかのようなアザラシさま。
そうかと思えば突然ダイブ!ちびっこもかぶり付きでアザラシを見ています。夢中です。
激しくダイブしたり登ったりするアザラシがいるかと思えば、他のアザラシは逆さまになってスンとしております。まるで彫刻が浮かんでいるかの様にピクリとも動きません。
そうかと思えば突然駆け上り泳ぐアザラシが現れました。ビクッ!とするちびっこたち。
「恐るでない、光は必ず訪れる」的なことを人間たちに諭す様な神々しいお姿のアザラシ様。
見ている間、何度もこの上下泳ぎを繰り返すので、全然飽きませんでした。海底の方にはスンとした方々がずっと浮いていて、激しく動く方との落差が凄いと思いました。
「あれー、確かにここに仕舞っておいたんだけど見つからないー誰かに取られたのかなー」と言ってる風な縦型で浮いているアザラシさまもおりました。アザラシ館もとても面白かったです。
階段を上ってアザラシ館を出ると、他の館と同じように地上でスイーっと泳ぐ、いつもの水族館で見るアザラシを見ることができました。
でもすいーっと泳いだ後はやっぱりスンとしてた。
そろそろ疲れてきたので帰ろうと思い、最後にカバ館に立ち寄りました。カバ館もペンギン、アザラシ館と同じ仕組みで地下から上を泳ぐカバを見れたり、小窓から覗いて鑑賞することができました。でもペンギンやアザラシのように人気はなく、ちびっこも全くおりませんでした。人気ない。ゆっくり見ることができると言えばそうですが。
でもこの迫力!下から見るとすごいです。さすが最強の動物と言われるカバです。ひとつひとつの動きに重みがあります…
でもカバ水槽の中はい草のようなものがたくさん舞っていて、結構写真を撮ったのに、ほとんど草にまぎれて姿がよくわかりませんでした。カバが動くたびにその草たちがバーッと舞い散るんです。はっきりと姿が見えたのはこの2枚くらいでした。お尻はの所はむき出しなのか、と言うことを初めて知りました。
カバ館の中を歩いている途中でこの模様を見かけたので、キリンも見ていくかと地上に上がりました。同じレベルから見ると、キリンの大きさがよくわかります。模様がちぎり絵みたいです。なんでこんな風な柄になるんだろうと本当に不思議です。
キリンの横にはほろほろ鳥もおりました。こちらもなぜこんな柄に?と疑問に思うような草間彌生もびっくりの細かい水玉模様です。正面から見たときの形がかわいいです。
こうして上から見下げると、あ、このキリンはあんまり大きくないんだなー、と思ってしまいます。同じレベルで見るとあんなに大きいのに。
キリンも最初は遠くにいたのですが、手すりに例の蜜(多分)を塗っているのか、かなり近くまで顔を出してきます。こんなに近くでキリンを顔を見たことがありません。まつ毛めっちゃ長いです。そして優雅な雰囲気です。キリンはマダム風であります。
えー?
ともう一匹のキリンにとぼけた顔を向けられるの図。こうして正面からみると優雅ではなかった。
でも横から見るとやっぱりまつ毛長くて優雅なムードなのです。こちらのキリンは草をムシャムシャ食べてました。首筋がすごいです。あの長い首もこんな箇所で曲がるものなのかと思いました。
一通り鑑賞して満足したので、そろそろ帰ることにしました。動物園から旭川行きのバスは30分に1本出ており、割と自分のタイミングで帰りやすいです。でも後20分くらいあったので、最後に入口に続く道沿いにあるおみやげ屋さんを覗いてみました。
何も買うつもりがなかったのですが、この2点を買ってしまいました。ホッキョクグマの置物とき花と言うお菓子です。ホッキョクグマはもぐタイムですっかり愛着が湧いてしまい、思わず買ってしまいました。き花の方は旭川の壺屋と言うお菓子屋さんのスペシャリテのようです。旭山動物園限定パッケージがかわいくて買ってしまいました。
箱を開けてもかわいい。他の大きさの限定パッケージもありましたが、この箱が1番かわいかったです。
き花は母親にあげました。なぜかというと旅行前にお土産何がいい?と聞いたら、前に会社の人にもらったことがある、ゴーフルじゃないけど丸いサクサクの生地でクリーム挟んだお菓子が欲しい、と言われたからです。お菓子の名前を聞いても覚えてない、というので、他にも正解を探して「まるくてクリーム挟んだお菓子」ぽいのも買いました。食べてもらった結果、このき花が正解だったので、もうちょっとたくさん数が入っているやつを買ってあげればよかったと思いました。き花は旭川以外でも買える割と有名なお菓子のようで、新千歳空港でも売っていました。1枚くれたので食べてみると、アーモンドプードルが入っていると思われるサクサクしたクッキー生地にホワイトチョコベースのクリームが挟んでありました。万人に愛される、外さないお土産と思われます。
次はやっと研修旅行らしき場所に、日が暮れてきたので焦りながら移動します。