3日目 その3 ガーデンからホテルを抜けて

風のガーデンつづきです。こういう細長いフォルムで小花がたくさんついている紫の花がたくさんありすぎていまいち見分けはついていないのですが、たぶんこれはネペタという名前のお花であります。似たような花でもサルビアは規則的にびっしりついているのであまりかわいさを感じないのですが、こういうラフの花がついているやつはかわいいと思ってしまいます。

上野ファームほどではありませんでしたが、やはり虫の羽音は静かに聞こえておりました。でも朝のさわやかな気分をそこなわない程度です。お正月の凧みたいな柄の蝶々が花にとまってたので撮ってみました。完璧なほど左右対称で少々こわいです。

 

咲いている花は基本的に長細いやつか丸いやつです。大ぶりで華やかな花が好きな人は、少し物足りなく思うかもしれません。小花や野花好きには天国です。

この細長いピーマンみたいな実がついた植物は何?!と思って調べてみたところ、オオウバユリという花の実らしいです。この実が両側に花開くみたいです。咲いている画像見てみましたが、規則的に咲いていて作り物みたいでした。フロアスタンドにこういうデザインありそう。花のところが光るやつ。

朝早いせいで開いてませんでしたが、「螢のソフトクリン」という売店がありました。例の名作ドラマを根っこまで吸い尽くす感じに震えますが、富良野の観光を振興する気持ちもあってのドラマであろうとも思うので、これはこれでいいんですよね。

そして送迎車のドライバーのおじさまがアツく教えてくれた中井貴一のキャンピングカーの場所、何かのついでに通り過ぎれない位置にあったのですが、せっかく教えてもらったのでと思いわざわざ見に行ってみました。そしてこの看板を見つけたのですが、車らしき物体は見つけられません。目をこらしてよく見たところ

真ん中あたりの木々の隙間から、車の窓らしきものをやっと確認できました。え?これだけ?とびっくりしました。ていうか完全に事件現場ではありませんか。崖から滑り落ちた事故車にしか見えません。風のガーデンにサスペンス要素があったのでしょうか。。

気を取り直して木立を進みながら次のエリアに向かいます。森の空気おいしい。

木立を抜けると薔薇の庭があります。残念ながらバラの季節は過ぎているので、あまり期待しながら散策しましたが、周りの芝生が整えられていてとてもきれいです。ゴルフ場みたいな気もします。

予想通りあまりバラは咲いておりませんでしたが、いくつか小ぶりの花を見つけることはできました。花びらが密集してラナンキュラスみたいなバラ、イングリッシュローズです。さすが英国風ガーデン、バラもイギリスのものです。

日本風の枝の実ものも植えられていました。これナナカマドかなあと思ったけど何かちょっと違います。実が大きい?上のバラのバックに咲いているのはナナカマドっぽいです。似たような植物ってたくさんあるんだなあと思いました…

これはバーベナですね。すくっと上に伸びてシュガーアートみたいな小ぶりな花がたくさんついているのがかわいいです。シュガーアートやるときに参考にしたいです。

ちょっと南国風な花も咲いてました。これ何だろう…ハイビスカスでもフヨウでもタチアオイでもないんですよね。難しい。

ススキも植えられていました。こちらも空にすくっと伸びて美しいです。ここだけ見てたら秋の気配に包まれました。

この花はこでまりだと思いこんでいたのですが、こでまりの蕾を検索したところ全然違う!ということに気づきました。似たような花かなあと調べてみましたが、オオデマリとかシモツケとかピラカンサとか全部違います。結局何かわからなかったのですが、似ている花が総じてかわいいので正解がわからないのに満足する、という結果となりました。

薔薇の庭の散策にもそろそろ満足してきたので、また木立を通り抜けて出口に向かいます。朝日を浴びて輝く芝生が、まるで印象派の絵のようです。こういう写真のようなリアルな絵を描く人いますよね(描いている過程を動画にアップしてバラエティー番組でとりあげられがちというあるある)。

ガーデンを出て、お土産ものや鉢植えを売っている「ガブリエルの家」という売店もちらっと見てみました。表に出ていた小さな鉢植えを並べているこの棚とか置かれているじょうろとかが好ましいです。鉢植えもそれぞれ違うテイストの植物なのに不思議と統一感があって良いです。

ガーデンを出ると送り迎えの車が止まっていたので、待たずにまた受付まで運んでもらえました。同じ運転手の方だったら中井貴一のキャンピングカーについてちょっと一言、と思ったのですが、行きとは違う方でした。この車に乗ってきたと思われるお客さん2組くらいと出口(入り口でもある)付近ですれ違い、やっと自分以外の散策者がいることを確認できました。受付に戻り、すぐ近くにあるニングルテラスまで朝の雰囲気はどんなものなのか見に行ってみました。夜とは全然雰囲気が違いましたが、森の隙間から注ぎ込む光が気持ちよくてアリでした。でもどちらかにしか行けないのなら、夜のほうが断然おすすめではあります。

ニングルテラス横の森の小道をどんどん下っていくと、また別の山小屋のような建物がありました。

森の時計という喫茶店です、こちらも「優しい時間」という別の倉本聰さんドラマの舞台となったお店らしいです。主人公が開いた喫茶店のようです。あと5分で開店という時間でしたが、ゆっくりコーヒーを楽しむ時間はなかったので通り過ぎるだけでした。

嵐の二宮くんとかも出ていたみたいですね。喫茶店の店主の息子役かなあ。

小道がまだまだ続いていたのでもう少し進んでみると

Soh’s Barというとても雰囲気のある石造りのバーがありました。渋いです。聰と創をかけているらしいです。ということでこちらも倉本がらみ(敬称略)。しかしここには歩いてしか来れないように見えたので、飲みすぎて酔っ払った後、鬼のような森の坂道を登ってホテルまで帰るのはつらすぎると思いました。ここを利用する大人のお客様はそんなはめには陥らないのでしょうか。

ということで酔っ払ってないけどとてもキツかった急な上り坂をあがってホテルまで戻ってきました。次のバスの時間まで30分くらいでした。部屋に戻って荷物を片付けてチェックアウトし、ロビーでラベンダーの香りに包まれながらバスを待ちました。ゆったりソファでバスを待てるのはとても良かったです。

次は富良野の駅前まで行って、そろそろ研修旅行らしい場所へ参ります。

One Response

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back to Top