3日目 その6 神々の遊びと小さなお花畑、さようなら富良野

カンパーナ六花亭ぶらり散歩つづきです。メインの六花亭が入っている建物のデッキの眼下にはぶどう畑が広がっています。向こうは十勝岳です。雄大&雄大です。

本当にぶどうがなっているのかなー、と疑って近づいてみると、からみあった蔓にふさふさとしたぶどうが沢山ぶらさがってました。おいしそうで、疑ってスマンと思いました。パータグラッセブラン(テンパ不要の上掛けチョコ)をかけて、買えなかった「カンパーナふらの」をこの場でもぎとって帰りたいと思いました。

六花亭の建物の入り口から外に出て、他の建物も見てみました。向こうに見えるのはジンギスカンが食べられる白樺というお店です。十勝のお店の富良野店のようです。こちらのジンギスカンはとてもおいしいらしく、食べてみたい気持ちはありましたが、お菓子>肉なので今回はスルーです。

もう1つ、六花亭の建物近くにあるこちらの建物はギャラリーのようです。入場は無料らしいです。人気が全くないのが気になりましたが、せっかくなので入ってみます。

入り口横のデッキの部分です。こちらもやっぱり美しい木目の木材がはられています。こんな別荘が欲しいです。

中に入ってみると、こちらのギャラリーの名前と思われる「神々の遊ぶ庭」の文字とポエムが壁一面に貼られていました。

「神々の遊び」っていうともうこれしか思い出せないのであります。久々に見たら面白すぎて他の動画も見てしまいました。「似てる…」って言ってるモノマネのやつがグッときます。この方々は最近テレビで見ないですね。大阪だと出ているのかな。

とりあえず上の神様たちがここで遊んでいる想像をしながら入ったので、口元に笑みを浮かべざるを得ませんでした。誰もいなくてよかったです。

入ってすぐのところに「イサム・ノグチの世界」と書かれているポスターが貼られていました。どうもイサム・ノグチの作品を撮った写真が飾られているらしいということはわかりました。しかし写真だけではつまらなすぎるので、1つくらいは彫刻とか工芸品とかあるだろうと思いながらぐるっと1周まわってみましたが、そのような物はさっぱり見つかりませんでした。写真だけみたいです。人気がないわけです。

展示されている写真はスンとした目で眺めてしまいましたが、この窓で切り取った借景は本当に素晴らしかったです。建築家は絶対狙って切り取っているので、これも作品の1つなんだと思いました。この建物に展示されている作品の中で1番感激しました。

暇を持て余した神々たちを想像して微笑んだあとは、そろそろ戻ろうとギャラリーを出て駐輪所に向かいました。入り口側のぶどう畑の向こうに鐘楼が見えます。1時間くらいはいた気がするのですが、1日に9回鳴るらしい鐘の音を聞くことはできませんでした。

再び自転車にのって、今度は富良野駅に向かいました。帰りは最大の難所であった坂道も全部下り坂なので、風を切りながら気持ちよく駆け抜けます。余裕が出てきたので、行きに気になっていたワイナリーの横にあるお花畑に少し寄り道してみました。昨日見た四季彩の丘に比べたら規模はだいぶ小さいですが、ひまわりが辺りを鮮やかな黄色いで彩っていてとてもきれいでした。

もうシーズンが終わりで元気はなくなっている花が多かったですが、ひまわりの黄色は夏の青い空にとても映えてきれいです。

ひまわりの手前は小花のお花畑が少しだけあります。家の近所にあったら休日に人が大量に集まりそうなボリュームはあります。

ピンクのグラデーションのお花のじゅうたんの向こうは黄色いひまわり、さらにその向こうには木々の緑が広がっています。どこを切り取ってもきれいな花が映るくらい花が植えられていて、寄り道して良かったなーと思いました。

端の方にラベンダーも植えられていましたが、さすがにラベンダーは終わっていました。満開のラベンダーが見たければ7月中に来ないとダメそうです。このお花畑を見ていたら、ラベンダーで有名なファーム富田は、ラベンダーが咲いていないときでも他の花がたくさん咲いていてきれい、と聞いていたので行きたくなりました。しかしJRの駅3個分くらい先にあるファーム富田に行くには、時間も体力も足りなそうなのですぐにあきらめました。

帰りは道も覚えているのでスイスイ進んでいきました。昨日はこのタイミングでふらのやのルーカレーを食べに行けるのではと思っていましたが、おやつだけでお腹もいっぱいだし時間も全然足りませんでした。これからの旅路に備えてとりあえずお昼ごはんは買っておこうと思い、少し遠回りしてセコマに寄りました。

あまり食べたいものが思いつかず、とりあえずお茶とおにぎりだけ買いました。お茶はふつうの緑茶ですが、「恵庭岳の純水仕立て」にひかれてこれにしました。おにぎりの具も北海道らしいものを選ぼうと思って山わさびにしてみました。山わさびは西洋わさび=ホースラディッシュのような白いわさびで、緑のわさびみたいに沢で育てず、畑で育てるようです。お昼に食べてみたところ山わさびに醤油味をつけたご飯がすすむ味になっていました。ツーンと鼻に来る感じはそれほどなくて、程よい辛味があっておいしかったです。そういえばおにぎりを買ったときに「温めますか?」を聞かれたので、「これが噂の”おにぎり温めますか?”か…!」と感動しました。すぐに食べるのであれば温めてもらうところですが、たぶんもうちょっと時間がたってから食べるであろうと思われたので断ってしまいました。残念でした。

富良野駅に戻ったのは次の目的地に向かうバスが発車する10分前でした。急いで自転車を返し、荷物をピックアップしてバスの列に並びました。実は富良野駅についたときに、駅前にあったバスチケット販売所のようなところで高速バスのチケットは買っていたので、あまり焦らずには済みました。乗る時にチケット購入でも良いみたいです。ICカードも使えると書いてありましたが、Suicaが使えるかどうかは不明でした。

バスは定刻通り出発し、北上していきました。しばらく車窓には、写真のような自然いっぱいの風景が続いていました。

次は高速バスにゆられて、あの大都会に向かいます。

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