Day1 その1 東京からロンドンまで london2016
ロンドン行きの飛行機は、平日の羽田空港11:15発でした。羽田は家から近く、朝のラッシュを微妙に避けられた時間だったので、大きなスーツケースでいつもの電車に乗り込んでも余裕でありました。あっという間に羽田空港にたどり着き、そつなく手続きを済ませ、お茶を飲んでしばらく休んだ後、隣のエールフランスの飛行機が30分遅れなのを横目で見つつ、10分遅れ程度で飛行機に乗り込みました。長距離便で日本の航空会社を利用するのが初めてだったのですが、95%が日本人だったのでびっくりしました。いつも乗ってる外資系の航空会社の長距離便だと、日本人は50~60%くらいかなあというところです。
座席に腰を下ろしてふう、と一息ついたところで、2つの失敗をしたことに気づきます。1つ目、充電池とスマホが繋がらない。この旅に備えて購入した、2回分充電できる新しい電池に付属していたケーブルが、まさかのiPhone7用で刺さらないのです…己のiPhoneは5(使えなくなるまで買い替えないタイプ)。この時点で電池残りは70%となっていました。現地に着いてからの方が必要になりそうなので、ここはケチケチ使おうと主電源から落として、温存することにしました。この判断が大きな誤りであることはすぐに気づくのであります。
2つ目、ボールペン忘れた。海外旅行では必要な書類に記入したり、メモ取ったりで何かとペンが必要となる場面が多いので、筆記用具必須なのです。前の日にいつもかばんに入れているボールペンのインクが切れていたのに気付いたので、新しいインクと交換したのですが、それをかばんの中に入れないでペン立てにそのまま立てた可能性が大でした。というか帰ってペン立てにしれっと差してあったのでその予想通りでした。自分の中のうっかりさんを抹殺したい気持ちでいっぱいになりました。
抹殺したくてうおおおお…とはなりましたが、JALの映画やドラマの充実ぶりにすぐにご機嫌になりました。映画はもちろん日本語吹き替えか字幕が必ずついてるし、ちょっと古いけど「アメトーク」「Youは何しに日本へ」などのバラエティ番組も充実しておるのです。これかなり時間潰せそうだなーとホクホクしました。しかも3人席の1番窓際だったのですが、真ん中の席が空席のままで、かなりゆったり過ごせたのであります。CAさんのツボを押さえた優しい接客で、何かをお願いする時も躊躇しなかったし、自分の親世代が日本の航空会社にこだわる理由がとてもわかった気がします。そしてペンも結局CAさんにお借りました。ニコッとしながらコチラどうぞ、とボールペンを貸してくれました。外資のCAだったらこうはいくまい。
そしてそして!1番JALにして良かったなあ〜と思ったのは機内食です。メニューはポークシチューと白身魚のフライの和風丼から選択できたのですが、珍しいので丼にしてみました。メニューも写真つきでサッと差し出してくれて、映画を見てても指差しすればOKという細やかな心遣いです。さすが日本の会社の接客。
しばらくして運ばれてきた、食事のカトラリーセットが入った袋を見て驚愕。「飯島奈美さんプロデュース」と書いてあったのです!これはとても味に期待できる…!とワクワクしながら食べてみました。どれもこれも予想よりもだいぶ美味しかったです。メインの丼の魚のフライはふんわりしていて、ダシで味付けられたトロトロの卵と一体化してご飯をいくらでも食べられそうでした。副菜のおひたし的なものやポテトサラダも野菜サラダのドレッシングもおいしく、温かいお味噌汁を入れてくれたのもうれしかったです。
デザートでフルーツの盛り合わせも付いていたのですが、このあと機内限定フレーバーのハーゲンダッツもサーブされました。確かカスタード的な味のやつ。コーヒーをもらってフルーツとアイスと交互に頂く、機内とは思えない至福のひと時を過ごしたのであります。
しかし。写真が撮れなかったのです。ケチって温存して主電源から落としておいたスマホを、写真を撮るために再起動したのですが、買った時と同じ、各国のHelloが流れていくという恐ろしい画面しか立ち上がりませんでした。なぜ初期化…?なんどやってもアクティベーションコードがどうのこうのとなってカメラすら使えなさそうだったので、すっぱり諦めてアイスを食べることを優先しました。無線がつながるところに行けば元に戻るに違い無い、でも…繋がっても戻らなかったらどうしよう、という不安も一瞬よぎりましたが、今は何もできることはない、と気づいてしばし忘れることにしました…
この後「ちはやふる」の上の句下の句を立て続けに見て、広瀬すずと野村周平のPVやなーという感想を持ちながらウトウトしていたら、ハムとチーズが乗ったふんわりしたパンとコーヒーが出されました。一応カメラ確認するも、やはり起動せず。よって写真なし。。パンは日本人好みのふわふわ食感でマヨ味でした。こうして座ってダラダラしたまま、ひたすら用意された映画やドラマを見続け、小腹減ったなーと思っているとパンや飲み物を持ってきてくれる人が居る、何て快適なんだ…と思いました。機体が激しくごうごうと揺れたりしなければ、だけど…
そして、ロンドンに到着する直前に夜ご飯が出てきました。もちろん写真はありませんが、食べ方説明書が出てきたのでその写真だけは撮りました…。そう、吉野家の牛丼!が出てきたのです。少し小さめサイズでしたが、温泉卵も付いてきて、雲の上で吉牛食べられるなんて、贅沢だなー、と感激しました。ロンドンに行ったらしばらく食べられなくなる、日本の出汁味の食べ物をしっかり噛みしめました。添えられてたオニオンコールスローも美味しかったです!
次はヒースロー空港でもスマホが起動しない不安を抱えたまま、Airbnbで予約した宿に向かいます。