Day6 その4 崩れたケーキのような残り半日 London2016

突然鳴り響いた、見慣れない番号の電話におそるおそる出ると、「ニホンコウクウの〇〇と申します。とも様のお電話でお間違いないでしょうか。」との女性の日本語が聞こえてきました。ニホンコウクウ…と一瞬何か結びつかなかったのですが、次の瞬間に、あ、JALか、とわかりました。あとは空港に向かうだけ、というこのタイミングでかかってくる電話、いい予感が全くしない…と察知した通り、「とも様がご搭乗予定でしたJAL***便が、事故により大変遅れが生じておりまして」と続きました。ああ、予想通り…でも空港で何時間も待たせないように、きっとわざわざ電話してくれているんだ、まあケーキゆっくり食べられるからいいかあ、と軽く考えて、「どれくらい出発が遅れるんでしょうか」と尋ねると「今のところ30時間の遅れとなる見込みです」と言われました。

30時間?

あれ?3時間の聞き間違いだったかな?だって1日は24時間で、30時間てことは1日を超えてるよね?と思って「30時間…て今日中に出発できないということですか?」と尋ねると「仰る通りです。フライトの予定時刻は明日夕方となっております。」と返ってきました。明日夕方…あと数時間でロンドンを発つ、と思い込んでいたのに、あまりの急展開に状況が把握できなくなり、「え…では今日は空港で一晩を過ごすとかそういう感じでしょうか」とテレビで見た飛行機が遅れた時の乗客のイメージを思いつくまま喋るというボケた受け答えをしてしまいました。「いえ…本日中のフライトご希望であれば、乗り換え便でお席をご用意できます。明日夕刻までお待ちいただけるのであれば、本日はご自身でホテルを探していただき、明日ご搭乗いただくかのいずれかになります。ホテル代として、100ポンドまでであれば弊社でお支払いさせていただきます。」という回答が返ってきました。だからそうならないように今電話してるんだよ!という電話の向こう側の方の心の叫びが聞こえてきて、自分のボケぶりに若干赤面しました。しかしこれを聞いて「ラッキー!航空会社持ちでもう1泊できる♫」という気持ちには1ミリもなりませんでした。100ポンドって当日のレートで14000円くらいなのですが、その金額、かつ、あと数時間で、まともなロンドンのホテルが見つかると到底思えなかったからです。そのくらいの手頃な金額できれいなホテルが見つからないから、今回はAirbnbにしたというのに…。そしてあれだけ直航便にこだわって予算を奮発したのに、乗り換えもありえない…と思いました。が、念のため乗り換え便のスケジュールがどんな感じなのか聞いてみました。「キャセイパシフィック航空利用で香港乗り換え、香港で3時間待ち」でした。やはりこの選択肢はありえませんでした。香港で3時間待ちぼうけくらうくらいなら、ロンドンでもう1日過ごした方がマシです。夏休みもあと2.5日くらいあり、帰ってから丸1日は休めます。「その金額で、ロンドンでホテルが見つかると思えませんが明日のフライトにします」とまだ気持ちの整理がついていなかったため、嫌味を加えて回答し、「正確なフライト時間を、メールしていただくことはできないでしょうか?」とお願いを付け加えました。しかし「個別のご連絡には対応しておりません。ご搭乗便の詳細はホームページから確認できますのでご自身で確認ください」と言い放たれました。あ、そうか、搭乗便まるまる変更されているから、ログインしてHPの搭乗予定を見ればいいのか…とは気づきましたが、突然の状況の変更に心がついていけてないのにこの冷たい言い方はよー、という気持ちになってしまったのもまた事実なのでした。心に余裕がないときは他人を責めがちになって良くないです。でも、ここでゴネたところで状況が変わるはずもなく、自分が会話を長引かせることで、他の乗客への連絡が遅れてしまったら申し訳ないと思ったので眉間にしわを寄せながら大人しく電話を切りました。一応最後になぜこんなに遅れることとなったのか原因を聞いてみたところ、整備中開いていた搭乗口のドアに整備車が突っ込み、ドアが外れた、ということでした。細かいディティールはちょっと違ったかもしれないですが、正直「自分のところの不注意に客を巻き込みすぎだろ」と思ったことは否めません。加えて「ドアの修理だけなのに合計30時間プラス」「代わりの機体が常に用意されているワケじゃないんだな、航空システムって脆弱やな」とも思いました。電話を切ってから、航空機の遅延なんて滅多に起こることじゃないから、カードに付帯してる保険だけでいいや、と遅延への補償付きの海外旅行保険に入らなかったことを激しく後悔しました。

後悔している時間はそれほどなく、今日泊まる場所は早急に探さなければなりません。1番楽なのは今日もこの部屋に泊まらせてもらうことで、昨日ホストが「明日はこの部屋に泊まる人はいないから、ゆっくりして行って」と言っていたので、お願いすればもう1日泊まらせてくれそうではありました。でもホストが今日はお客が帰るからゆっくりできる…と思っていたら申し訳ないし、現金がもうないのでお金の支払いもどうしたらいいのかわからないしなあ、と思いました。これからどうなるかわからなくて気持ちは完全に落ちていたので、むしろもう1日与えられた!これを幸運とするために、遅れまくってうんざりした国鉄には乗らずに済む地下鉄沿いの便利なホテルを探し出して、増やされた残り時間を有効に使う!という方向に行って気持ちを盛り立てるのも手だよなあ、と思いました。

とにかくこれからどうするかネットと相談しないと、と思ったのですが、リビングに並べられたケーキのことも思い出しました。このケーキたちを持って移動とかありえないので、とにかく1つ減らそうとペギー・ポーションのバナナパノフィーカップケーキを食べながら検索を始めました。ケーキはすでに崩れていました。バナナの下は生クリームでした。カップケーキの中か生クリームの中にトフィーがひそんでいたのですが、心が落ち着かず口に運ぶので全然味がしませんでした。とにかく甘い、甘さだけは感じるという悲しい状況でした。落ち着いて食べたらきっともっと美味しかったのに違いないので、本当に勿体無かったです。

しばらくホテル予約サイトで今から泊まれるホテルを探してたのですが、ここいいかも、ひとまずキープ、とお気に入りをつけていたホテルが、次に見ると埋まっている、という事態に見舞われ始めました。そうか、同じ便に乗るはずだった数百人の人たちが同じように今日泊まれるホテルを探しているんだ、と気付き、余計気持ちが焦ってきました。そしてキャッチフレーズの「ロンドン中心部、部屋は清潔」と口コミ点数のまあまあな高さと、当日予約なので値引きされて90ポンドの値段と、「残り1部屋!」の強調文字につられ、ホテルの詳細を見ずにジェネレーターホステルロンドンに予約を入れてしまいました。ああ、これで一安心だ…と思ったのもつかの間、よくよく見ると「共有バスルーム、2段ベットとシングルベッドのトリプルルーム」と書いてあります。え、これ知らない人と共有なの…そういえば名前がホステル…と気づき、だから中心部なのにこの値段なのか…とがっくりきました。キャンセルできないか予約サイト上で確認したのですが、キャンセル料がかかる可能性があってもうこちらからは手続きできないので、ホテルに直接問い合わせて、と表示されました。この状況だと電話しないとキャンセルを受け付けてもらえなそう、でも自分のブロークンな英語で電話キャンセルができると思えませんでした。しばし考えて、直接フロントに行ってキャンセルした方が話が早そうと思いました。もしキャンセルできなかったらここに泊まるしかないし、どちらにせよ移動が正解かなと思いました。食べ残したカップケーキは処分し、急いで荷物をまとめて出発する準備をしました。最後にホストにお礼のメッセージを手書きで残したかったのですが、日本からペンを持ってくるのを忘れて、どこかで買おうと思っていたのも忘れていました。仕方なく購入したポストカードが入っていた薄い水色のペーパーバッグを分解して正方形にし、折り鶴を折って鍵のところに置いておきました。これでなんとなく感謝の気持ちが伝わりますように、と願いながら。

ホテルのある駅まではバスと地下鉄で移動したので、国鉄に乗るのは部屋まで帰ってきた時が最後、でその件についてはフラグを立てていませんでした。荷物がいっぱいの重たいスーツケースと、スーツケースに入らなかった荷物、そしてケーキが入った箱を抱えて、人で溢れるエレベーターがない駅を移動していくのは本当に辛かったです。辛いながらも、きれいな建物があれば、写真を撮る気持ちを捨てない自分ではありましたが、いっぱいいっぱいでテンパっている時に撮ったこの建物が、どの場所で撮ったのかさっぱり覚えておらず、何の建物か確認できないのが悲しいところです。ようやく最寄駅について、タクシーに乗るか迷ったのですが、徒歩5分と書いてあったので、歩いて行くことにしました。しかし道を間違えたのか、軽く15分くらいかかったのでいつまでたっても到着せず絶望しました。しかも建物は大通りから裏道に入らないとならず、夜は怖くて歩けないなあと思いました。とどめは最後のホステルまでの道のりは石畳で、スーツケースがガタガタ揺れ、ケーキの箱を落としまくりました。そしてホテルの入り口に1階分くらいの階段がありました。つくづくここはスーツケースでくるホテルじゃないんだと思いました。中に入ってからも、受付を待っていた人たちがほぼバックパッカー風で大きなリュックを背負っており、スーツケースなんて一人もいませんでした。年齢も10代〜20代という感じ。異国の若いバックパッカーと相部屋はキツイと思ったので、どうかキャンセルできますように、と願いました。待っている間次のホテルを探したかったのですが、電波が全くつながらず、ただ待っている10分間を落ち着かない気持ちで過ごしました。

結果、受付の感じの良いお姉さんは、「OK,あなたの予約はキャンセルしたわ。キャンセル料も要らないわ」とすんなりキャンセルしてくれました。よかった〜…と脱力する間もなく、次のホテルを探さなければなりません。お姉さんにお礼を言ってすぐにホステルを出ました。出てしばらく歩いてたら、ホステルに向かう方向に日本人の女子がスーツケースをガタガタいわせながら歩いてきてすれ違いました。彼女もきっと同じ便に乗る予定だったんだろうなあと思いました。とにかく電波がつながるところまで歩いて再びスマホでホテル探しを始めました。「ロンドン中心部」で検索すると見切れないほどホテルが出てくるので、条件を「今いる場所から移動が楽」で、かつ「空港に出やすい場所」に絞ることにしました。この時点でもう疲れ切っており、与えられた1日を有意義に過ごす気持ちが吹っ飛んでいたのです。観光はもういい、移動が少ない場所にしたい、という気持ちでした。そして到着した日に、地下鉄からタクシーに乗り換えたHammersmithから徒歩10分程度の場所に、100ポンド以下のホテルを見つけて予約しました。今度は詳細をちゃんと見て、相部屋でないことをきっちり確認してから実行しました。

今いる場所から地下鉄に乗ると、ホテルに1番近い最寄駅はHammersmithより1つ手前のGoldhawk Roadだったので、そちらの駅から歩いて行くことにしました。駅に着くと辺りは暗くなり始めており、今までいたロンドンの街とは明らかに違う雰囲気でした。下町ぽいというか、正直中心部に比べて治安が良くないではと感じられる多少の寂れがありました。そういえばこのあたりはもうゾーン2の駅でした。やっぱりそこがゾーン1との違いなんでしょうか。。ホテルの場所を確認しながら歩くのに、スマホを見ながら歩いてたのですが、道端に良くない雰囲気の若者たちがたむろしており、ロンドンでスマホを見ながら歩いていると奪われる事件が多発している、というネットニュースを思い出しました。オックスフォードストリートを歩いている時は、そんなことするような人が全く見当たらないし、みんなスマホ見ながらフラフラ歩いている、と思っていましたが、こういう街での話かもと思うと納得できました。急いでスマホを仕舞い、遠回りになるけれど、絶対道に迷わない大通り沿いを直角に歩いて行くことにしました。こういう街だから、ホテル代が安いんだな…と思いました。

到着したホテルは普通の民家のようにも見える3階建くらいの小さな建物でした。よく見ると長屋のように連なっています。階段を上がってホテルに入ると、左手にがらんとした部屋があり、その片隅PCをいじっている中東系の男性がおりました。ここがフロントとの表示があったので声をかけると、ヒゲの思ったよりも若そうな男子があまり機嫌が良くなさそうに振り向きました。「さっきホテル予約したんですけど…」と言うと、「さっき?今日予約している人はもういないよ。」と冷たく言われました。しかしくじけている場合ではありません。予約を取ったメールを見せました。彼はムッとした表情のまま、「確認するからパスポート出して」と言ってきました。胡散臭い雰囲気満々なので出すのは躊躇しましたが、泊まれなくなったら大変なので渡すしかありません。パスポートを受け取るとこちらの名前を確認し、いろいろなページで予約を確認しだしました。5分くらいで「ああこれか」と一致する名前を見つけたようでした。

彼は鍵を取り出して「今日はこのホテルがいっぱいだから、隣のホテルに泊まって。部屋は1階になるから。ここを出てすぐ隣のドアを入って右。」と言ってきました。言っている意味がわからない…と思いながらも言われた通りに外に出ると、すぐに理解できました。同じ建物の入り口に別のホテル名の看板がかかってる!そしてよく見ると、向こう3軒くらいの建物が、この怪しいシステムを取ったホテルの連なりでした。怪しすぎる…大丈夫なんだろうか…と不安いっぱいで部屋に入りました。後にネットで調べたのですが、中東の移民系の若者が、オーナー(こちらも中東系、不動産で成功)からこういう建物を借りて雇われホテルオーナーになることが流行っているとのことでした。この建物内のホテルは彼が全て仕切っているようでしたが、同じ建物でも別の人物がそれぞれオーナーになってることもあるそうです。なんとなくグレーなラインな気もしないでもないですが、お金のないヨーロッパの若者たちがロンドンに来て、こういうホテルに泊まるようです。

部屋は思いの外清潔感があり、悪くはない感じでした。冷蔵庫、壁掛けテレビ、全身鏡がついたワードローブ入れ、セミダブルベッド、タオル。ベットの上に置かれたフェイクファーのクッションは触り心地が悪そうだったので、すぐにワードローブ入れの中に移動させました。窓の外を見ると1階だけあって、すぐ歩道でした。夜は真っ暗になりそうな寂しい道です。簡単に押し入られそう、と震えてすぐに空いてた天窓を閉め、カーテンをびっちり閉じました。

トイレや洗面周りは掃除が行き届いているようで、きれいではありました。しかし洗面所においてあったコップには埃がたまってました。掃除、行き届いてはいなかった。置いてある小物が信用できなくなって、何も使いませんでした。

シャワールームもきれいでした。排水溝に髪の毛が絡みついているということもありませんでした。まあ一晩過ごすには悪くない部屋です。いろいろ妥協すれば100ポンドの予算でも泊まれる部屋はあるんだなあと思いました。今ホテルの予約サイト見ると、もうちょっと良い条件のホテルも100ポンドくらいで泊まれそうなので、この旅行記の頃のロンドンのホテルが高かったんだなあということに気づきました。行く時期については自分の夏休みの都合で選んだので、高い時期を選んでしまったんだなーと思いましたです。

治安も良くなさそうだし疲れていたので、今日はホテルにこもるけど、飲み物が何もないのでスーパーに買いに行かねば、と荷物を置いてすぐに外に出ることにしました。その時部屋のドアを激しくノックする音が聞こえました。何?何?とすぐに反応できないでいると、ドアの下から何かサッと差し込まれました。パスポートでした。ええっ?!さっき返してもらってなかったっけ??と拾い上げてドアを開けると、先ほど対応してくれた中東ヒゲ男子が去っていくところでした。しかしドアが開いたことに気づいて、振り向いてすぐに戻ってきてくれました。「パスポート、返してなかった」と言われ、「そうそう、無線のパスワード、これだから」と壁に貼ってある紙を指さしました。「無線?無料?」と聞くと、「もちろん」とにかっ、と笑いました。「他に何かわからないことがあったら聞いて」と言って去って行きました。パスポートを忘れていたことに気づいてなかった自分に大きなショックを受けましたが、ヒゲ男子が最初の印象よりもいい奴そうだったので、多少は安心してこの部屋に泊まれる気にはなってきました。一応数分間、何か悪いことに悪用されていないかと思いはめぐらせました。

ホテルのすぐ目の前に、小さなセインズベリーズがあったので、そこで水やヨーグルトを買い込みました。お腹は全く空いてなかったのですが、夜が更けてきて減ってきた時のために何か買っておこうとお惣菜コーナーを物色しました。カリフォルニアロール的なものとかっぱ巻きと謎の赤い粒が入った小さな寿司パックがあり、美味しい気はしなかったのですが、ちょっと味を確認してみたくなったので買いました。部屋に帰って冷蔵庫に買ってきたものをしまい込み、ベッドの上でぼーっとしてたのですが、上の部屋でずーっと足音がしています。階段を降りてドアの音がして、またドアの音がして階段をバタバタ上がる音がして2階の部屋の足音がギリギリと鳴り響く、という繰り返しでした。物音からどうやらホテルのスタッフが上の部屋を物置か何かに使っているらしいということがわかりました。最悪でした。他の部屋だったらもう少しマシかもしれませんが、造りは同じなので、最上階でない限り、この音には悩ませられるのでしょう。安い部屋には安い理由があるんだな、とつくづく思いました。きれいで広い自分専用のバスルームがあって、一切騒音がしなくて、窓の外に気持ちよい川沿いの風景広がるあの部屋が、この部屋の宿泊費より結構安いなんて今となっては信じられません。今回はAirbnbで部屋を借りてよかったんだ、間違いなかったんだ、ということがこの部屋に泊まることでわかったのでよかった、と思いました。しかし気持ちは落ちたままです。テレビをつけてもただ画面が流れていくだけで何も感じないし、お腹も一切空きませんでした。でもしばらく経ってから、せっかく買ってきたし味だけは確認しよう、と寿司パックを一応味見してみました。予想どおり味は全然しなかったし、ご飯も固かったです。味がしなかったのは気持ちのせいかもしれません。赤いつぶつぶは何か確認せずに廃棄してしまいました。

そして今日1日持ち運び、何度か落としたケーキの箱の中身はこんな惨状でした。今日1日の自分の気持ちを表しているかのように見えました。それぞれ2口くらい食べてみましたが、味がしないのでやめました。明日の朝食べようと冷蔵庫に戻しました。

しばらくBBCでテレビをつけっぱなしにしていたのですが、気づいたらテレビの向こうの人たちがケーキを作り出したので、バッ!と飛び起きました。もしかしてこれは、噂のThe Great British Bake Offではなかろうか。5、6人の男女が、テントの下のそれぞれのテーブルでケーキを作っています。どうやらキラキラ装飾された、大きめのホールケーキをそれぞれが作っているようでした。この時点でも間違いなくベイクオフだ!と思ったのですが

出来上がったお菓子を試食するこの方が出てきて確信しました。この番組のゴッド・マザー的な存在らしい、メアリー・ベリーさんです。本屋でもこの方の本がたくさん並べられていました。英語が40%くらいしかわからないので、あまり理解できなかったのですが、参加者の方がこの方に何か言われるたびに渋い表情をするので、きついこと言われてるんだなーということはわかりました。ネットで検索してたら、番組のことをわかりやすくまとめたページを見つけたので貼っときます。アメリカでもやってるんだなー。日本でもやらないかなー。

正直100%内容が理解できなかったので、面白いかどうかわからなかったのですが、何もする気が起きないこの状況でお菓子が作られている様子をじっと見ていたら心が癒されてきました。今日予定通りロンドンを経っていたら、ベイクオフを見ることはできなかったので、もう1日あってよかった、と思う出来事がもう1つ出来ました。1つ目はAirbnbにしてよかった、ということです。そこでホストにお礼してなかったことを思い出し、ちょっと元気も出てきたので、PCを取り出してお礼のメッセージを送りました。英語を考えるのが面倒だったので、日本に向けて帰ります、と書いたのですが、少し考えて、やっぱり正直に、今はまだロンドンにいます、実は飛行機が遅れて…と現状を説明し、手書きで書けなかったお礼を書いてメッセージを送信しました。

何もかもやる気がなかったので、明日は出発までホテルにこもっていようと思っていたのですが、近場を少し観光してもいいな、と思い始めました。次は今度こそ本当にロンドン最後の1日を記録します。

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