3日目 その1 富良野のホテルの朝ごはんビュッフェはおいしい

3日目の朝です。カーテンを開けると、眼下になかなか雄大な景色が広がっていました。昨日は夜に到着したので、窓の向こうには点在するぽつぽつとした明かりが見えるだけでした。晴れて青空が広がる、気持ちの良い朝であります。

こちら側は駐車場ビューではありますが、向こうには山々が連なっており、なかなか気持ちが良い抜けた景色が広がってました。

今日は朝早めに行きたい場所があったので、支度をして急いで部屋を出ました。出かける前に朝ごはんも食べねばなりません。ホテルの朝食はだいたいビュッフェしかなく、いつも食べ過ぎちゃうので、食事なしプランにしたはずなのですが、何かの間違いで朝ごはん付きにしてしまったことに、昨日チェックインしたときに気づきました。でも朝ごはんとするつもりだったパンを美瑛で全然買えなかったので、まあ良かったのかもしれません。部屋を出て、エレベータで朝食会場である地下1階まで降りました。

どうせなら朝日が降り注ぐ様を眺めながら食べたかったので、窓のない地下というのは好ましくなかったのですが、会場は天井が高くて広々としていたのでまあまあ良かったです。席は空いていましたが、人が結構いてざわざわしてました。ちょっと落ち着かない気持ちにはなりました。

ビュッフェ台にはたくさんの食べ物が並べてあり、和食・洋食・ドリンク、どれも種類が多くて目移りしました。ビジネスホテルでも同じくらいの金額を取るのに、これの1/3程度の食べ物しか並んでいないことがあるので、さすが老舗ホテル…!と感激しました。小さめに成形されたパンは、出来合いの冷凍ものを解凍しているのではなくて、ホテルのベーカリーで作られたものだとひと目見てわかります(ホテルのベーカリーで作って冷凍されていたものを朝焼いているものではある気はする)。丸パン、クロワッサン、メロンパンなど万人に愛されるセレクトです。素敵。

北海道産の野菜を並べたサラダビュッフェもあります。

飲み物コーナーもなかなかの品揃えです。余市のリンゴや人参ジュース、昨日の夜飲んでしまったカツゲン(ここで飲めるなら昨日は水でも飲めばよかったと後悔)、それから一番場所を取って並べられていたふらの牛乳です。

コーヒーは1杯ずつドリップしてくれるコーヒーマシンがおいてありました。紅茶・お茶系もティーバッグですが、いろいろおいてありました。

ホットミール的なものは、スクランブルエッグや卵焼き、ベーコン、ソーセージなどなどの定番ものももちろんありましたが、一番気になったのはこの「たまコロ」です。コロッケフェスティバルでグランプリを取ったという玉ねぎコロッケです。北海道のじゃがいもと玉ねぎを使ったコロッケ…グランプリでなくても、外す味でないことは確実であります。

和食も海鮮丼が作れるお刺身ビュッフェから、肉じゃが、鮭や鯖の切り身、豚汁などなど至れりつくせりでとても心ひかれましたが、この日は洋食にしぼって食べることにしました。食べても食べてもいっぱいにならない胃が欲しい。

ということであれこれいろいろ持って来ました。クロワッサンとチョコクロワッサンにワッフルとパンケーキももらってきました。血糖値がぐんぐん上がりそうなセレクトでございます。北海道野菜がおいしいので、生野菜・温野菜もいろいろと外せません。それからふらの牛乳とコーヒーも。パン系は、まあ普通かな…と思ってしまいましたが、野菜はやっぱり味が濃くてとてもとてもおいしかったです。そしてコロッケ。ほくほくの芋の中に甘い玉ねぎが詰まっており、あまりのおいしさにもう1個おかわりしてしまいました。

スープカレーにブルーベリーを入れたヨーグルトももりもり持ってきました。スープカレーは昨日のふらのやの方が美味しかったですが、さすがホテルメイドという感じでスパイスがほどよくきいていて、あと引くおいしさでした。ヨーグルトの濃ゆさも北海道だからこその味わいなんだろうな、とかみしめて頂きましたです。

そして1番感動したのは、このふらの牛乳です。今まで飲んだことのある牛乳とは全然違う飲み物でした…!普段は全然牛乳を飲まさそうな、小さなお子さんのパパ世代の方々が、冷蔵庫から一人で何本もこの牛乳を持っていく姿を目撃して、もしかしてこの牛乳、すごく美味しいのかな?と思い持ってきたのですが、その予測をはるかに越えるおいしさでした。牛乳の臭みを一切排除しており、深いコクにほんのりした甘みがあり、おいしさでごくごく飲めてしまいます。途中でこれでカフェオレ作ったら美味しいのでは!と気づいて慌てて入れてみました。コーヒーの味は普通でしたが、牛乳パワーですごく美味しいカフェオレになりました。こんな牛乳でお菓子を作ったら、そら最強な味になるわ…としみじみ思いました。

お腹もいっぱいになり、とても満足した気分で朝食会場を出て、外出しました。出口のところにホテルのベーカリーがあったので、少し覗いてみました。朝食付きプランは、地下の会場でのビュッフェか、ベーカリーのパン食べ放題か選択できたのです。夜、閉店している状態でちらっと見かけたとき、ベーカリーが狭くてイートインスペースがあるように見えなかったのですが、窓際に小さなテーブルがいくつかおいてありました。場所的にはこちらのほうが好ましかったです。

パンもなかなかおいしそうでした。富良野のB級グルメ、オムカレーを詰めたと思われるパンもありました。カレーを薄焼き卵で包んだものを、さらにパンで包んだりしているのでしょうか。気になります。しかも値段を見てびっくり。ホテルメイドでこのお値段…東京のホテルなら同じブツでも280円はつけそうです。しかしいろいろ心ひかれたものの、お腹がいっぱいなので購入して味見する気持ちにはなれませんでした。

富良野小麦のクロワッサンはビュッフェにおいてあったものを同じなのでしょうが、なんとなくこちらの方が美味しそうに見えます。ビュッフェのクロワッサンはあまりパリパリしていないし、バターの香りも薄かったので好みではありませんでした。何かこちらはもうちょっとパリパリしていそうです。隣のぶどうジャムがのっかったデニッシュのパンの名前が「葡萄の初恋」とポエティックなのが気になります。こだわりの強そうなシェフが名付けそうなセンスであります。

朝食のパン食べ放題は、お店で売っているものすべて対象と聞いていたのですが、こうして普通に売っているものが対象なのか、一口サイズにカットしているものが別に用意されているのかはわかりませんでした。普通に売っているものが対象だったら、こっちのほうがよかったかもと思いましたが、そもそも朝食なしにして、ここで好きなパンとふらの牛乳だけ買って食べるのが1番の正解だなと思いました。

ホテルを出て、昨日の夜見に行ったニングルテラスとは反対の方向の森のなかに入っていけば、来てみたかった風のガーデンの受付に到着です。ガーデン受付の横には、熱気球やセグウェイなどのアクティビティの受付をしている場所もありました。富良野に来たなら、この風のガーデンには行っておきたかったので、バスを使わないで朝イチで歩いて行ける新富良野プリンスホテルにどうしても泊まりたかったのです。

次は朝のガーデンの散歩をして、心を洗います。

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