1日目 その6 ペンギンと猛獣と猛禽@旭山動物園

久々に旅日記の続きを書こうとしたら、まだ1日目で震えました。旭山動物園続きです。まずはペンギン館の中に入りました。すぐによく雑誌やテレビで見る、泳いでるペンギンがよく見える水槽トンネルをくぐったので、だいぶ気持ちが上がりました。見てるだけでとても涼しい気持ちになれます。

ふと横を見ると、ジロジロ眺める人間などを気にすることなく、スイスイ泳いでいくペンギンさまがおります。この首の黄色のグラデーションの入り具合、センスありすぎる。

見上げれば、惜しげもなくぷっくりした体を見せつけながら泳いでいくペンギンさまの姿も見ることができます。足ヒレがかわいいです。空を飛んでいるように見えます。普通の動物園や水族館ではだいたい棒立ちのお姿しか見られませんが、ここでは「ペンギンは空を飛ぶように泳いでる」ことが実感できます。結構早いので、写真を撮るのが大変でした。

トンネルを抜けて階段を上っていくと、屋内放飼所でくつろぐペンギンさまの姿も拝めます。首が黄色いのが王様ペンギン、口の周りが赤いのがフンボルトペンギンのようです。いくつかの種類のペンギンがおりました。どういう経緯でこうなったのかはわかりませんが、ちびっこにドヤっている王様の姿を見られました。

さらに階段を上って外に出ると、泳いでいるところを上から鑑賞できるテラスもありました。水に浮かびながら毛づくろい中です。全方位からペンギンさまを鑑賞できます。これが行動展示を売りにする旭山動物園かあ、と早速感心しました。

そのまま道づたいに順路を進んでいくと、猛獣館がありました。寝落ちしそうな虎の姿を目撃しました。檻のすぐ近くにいたので、檻なし写真を撮ることができました。夜行性だから昼間は眠いんでしょうか。

猛獣館も階段のアップダウンが激しく、いろいろな方向から鑑賞できるように工夫されているようです。檻の端っこでくつろぐユキヒョウがおりました。上品なムードです。

上のユキヒョウの横の階段を降りて行ったら、下から眺めることができるスペースもありました。なにこの人のモフり心をくすぐる角度…!しかし本当にモフったら命が危ないので、このヒョウのすぐ横に「触らないでね!」の注意書きと監視員がぴったりと張り付いておりました。猛獣館には大阪のオバちゃんが来てそうな柄の正統派タイガーやライオン、熊など人を殺せそうな猛獣勢ぞろいで迫力がありました。特に熊は出たり入ったりしながら叫んでいてちょっと怖かったです。

続いてオオカミの森です。メイン檻で何匹かたまっている狼たちもおりましたが、裏に回ったら文字通りの一匹狼がぶらぶらしている姿を見ることができました。渋い。

オオカミの森の次はエゾシカの森です。鹿は奈良でお腹いっぱいになるほど囲まれましたが、北海道産の鹿はまたちょっと雰囲気が違います。トナカイのような立派な角と美しい斑点模様が素敵です。

結構人見知りしなくて、檻の近くまで気軽に寄ってきてくれました。でもこの憂いを含んだ表情は一体…今からクリスマスのシフトの事を考えて憂鬱なのでしょうか。パティスリーで働いている従業員たちもみんなエゾシカさんと同じ気持ちだよ!近くで見ると角のツヤツヤぶりに目を奪われます。

そのあとシマフクロウ館も覗いてみましたが、フクロウを発見できませんでした。人気のないタンチョウ舎にやってきたら、鶴たちがお茶している雰囲気で草をはんでました。うちらのところは他の館みたいに人間が集中してこないから、お気楽でいいよねー、とかおしゃべりしてそうな感じです。

その隣の両生類・爬虫類舎は、外からでも鑑賞できる亀を見ただけでお腹いっぱいです。亀の顔ってよく見ると怖いんだなー、と一番手前でニョキッと顔を突き出している亀様を見て思いました。ちょっと宇宙人みたいです。

その隣の北海道産動物舎には、先ほど見られなかったフクロウの姿見えたので、しっかり鑑賞してみました。この切り絵みたいなフォント、ほぼ猛禽類しかいなかったこの舎の雰囲気にピッタリです。

檻が邪魔&ズームしないで撮るので良く分かりませんが、フクロウさんたち眠っております。夜行性ですもんね。モッフモッフしていてかわいいです。

オレンジを食べているアカゲラさんもおりました。細い嘴で必死に食物を摂しようとする健気な姿がかわいいのです。頭の後ろの朱色の入り方がきれいです。自然の造形美ってすごいなーと思います。

キタキツネもおりました。エキノコックスが強くてキタキツネこわいになっていましたが、寝ている姿が無防備でとてもかわいいと思ってしまいました。この舎のエゾリスとかズク系のフクロウとか軒並み寝ていて、かわいい…またかわいい…クソ!またかわいいかよ!とよく分からない感情に包まれながら鑑賞しました。

その後はサル舎に行ってみました。ワオキツネザルを初めて見ました。長い尻尾のボーダーが綺麗に入っています。一見かわいいのですが、よく見ると目の周りが黒くて凛々しいです。

またズームして撮らなかったからよく分からないのですが、アビシニアコロブスという珍しいカラーリングのサルもおりました。モノクロでかっこいいのですが、若干被り物をしている感じも否めません。仲間同士で静かな争いをおこなっていて怖かったです。

サル舎を見ているあたりから、もうキーキーキーキーうるさくて、さらに近づいたら隠しきれない獣臭があたりに充満させていたのがテナガザル様たちです。自由に上の方をずっと行き来していました。「注意!糞が降ってくることがあるよ!」という看板を見つけて震えました。ちらっと見るだけで足早に立ち去りました。

チンパンジーの森は大人の落ち着いた雰囲気でした。檻の地面は緑で覆われてるし、食事をしているチンパンジー師匠も、テナガザルの喧騒に振りまわされることもなく、ゆっくりと噛み締めるように味わってました。人の通り道ぞいに、動物が行き来できる、こんなカプセルみたいなところもあって、これほど近くで動物の生態を観察できるのはとても楽しいなーと思いました。

旭山動物園も長くなるので続きます。

 

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