1日目 その10 旭川ラーメン、セコマ、北海道の食にびっくりする夜
ホテルでゴロゴロしてたらあっという間に日が暮れてしまったので、そろそろ夜ご飯を食べに行かねばならないと外に出ました。暖を取ったので、ホテルに戻ってくる前よりは寒さに耐えられました。
せっかく旭川に来たので、ラーメンを食べたいなーとお店を探しました。あさひかわラーメン村なる施設もあるのですが、バスでないと行けない距離だし(バスは1時間に1本レベルなので帰りが辛い)、観光気分というよりは普通にさらっと夜ご飯を食べたかったので、駅から歩いて行けるお店の中から探しました。1番行きたかったのは旅猿で行ってた「つるや」というお店なのですが、つるやはJRの駅一駅分の距離があったので諦めました。駅から1番近かったのは「山頭火」だったのですが、こちらは東京にもたくさん支店があるのでやめときました。でも駅から1番近いこのお店が山頭火の本店らしいです。マニアの方は記念に行ったりするのでしょうか。
そして次に近かった「天金」というお店に行ってみました。近いと言ってもホテルから10分くらいかかりました…ちょうど帰宅の時間だったので歩いている人はポツポツといたのですが、街はとても暗く、北海道第二の都市とは思えない静けさでありました。天金には車でやってくる人がほとんどのようでした。
店内はテーブル席も多く、きれいで女子でも入りやすい雰囲気です。壁一面にサインが貼ってありました。まだ19時前だったせいか店内は満席にはなっておらず、すぐに入れました。
メニューを見たら醤油ラーメンがフューチャーされていたので、迷わず醤油ラーメンにしてみました。でも後でカウンターの向かいに座っていたサラリーマンが野菜醤油ラーメンを頼んでおり、運ばれてきたラーメンに山盛りの野菜が盛られているのを見て、野菜にすればよかったと思いました。
5分くらいでラーメンはすぐにやってきました。細めの縮れ麺でスープは濁っています。写真で見ると醤油というより味噌ラーメンのようです。スープを飲んでみると何かに似ていました。思いを巡らせて、台湾で食べた美味しいスープの味だ、ということに気付きました。美味しい。ネギとスープだけですでに美味しかったです。でも味は濃いめで、濁っているのは油脂が浮いているせいであることにも気付いてしまいました。麺と食べてみると、スープが絡みつきすぎてちょっとしょっぱいしこってりなのです。ネギスープとして食べるならとても美味しかったです。一応麺と具だけは完食しました。
帰り道はスープを飲み干したわけでもないのに、体がポカポカ温かったです。旭川ラーメンは味の濃さとスープに浮いた脂分が特徴のようなのですが、それは寒い冬を越すためにしている説があると知って、納得しました。確かに体はとても温まりました。寒い日に恋しくなる味なのかもしれません。
帰り道沿いに北海道のコンビニといえば、のセイコーマートがあったので寄り道してみました。旭川ではセブンとローソンは見かけましたが、ファミマが全くなく、その代わりにセコマがある感じでした。
セコマはホットシェフという、暖かいお惣菜やお弁当が美味しいと聞いていたのですが、さすがにこってりラーメンを食べた後なので、何も食べる気になりません。フライドポテト、横浜のコンビニで食べるやつより絶対美味しい…と思ったものの手は出ませんでした。明日の朝食べるサンドイッチを買おうと思ったのですが、残念ながら売り切れてました。明日の朝もう一度来てみるか…と思い何か買ってみるのは諦めました。飲み物やパン、お菓子などにもセコマオリジナルの商品はありましたが、品揃えが悪い時間帯のせいか、特に惹かれるものは置いてなかったです。
ホテルに戻る前に、ホテルにくっついているイオンのスーパーに立ち寄って旭川の食生活はどんなものか覗いてみました。研修旅行ぽいです。まず野菜コーナーに行き、カラフルなプチトマトが並んだトマトバイキングのコーナーがあることにびっくりし、すべて北海道産だったことにさらにびっくりしました。
それから北海道産パクチーがあることにもびっくりしました。そしてこれがラス1。売れている…
これなんだろう?大根?と思ったら夕顔という名前の野菜で、これはかんぴょうになるようでした。かんぴょうの元がゴリゴリの野菜だったことにもびっくりし、北海道でとれることにもまたびっくりしました。野菜コーナーの野菜の7割は北海道産でした。北海道だけ食料の自給率がえげつないことになっているのでは、と思いました。
そして鮮魚コーナーでは、魚の値段の安さにびっくりしました。これがこの値段で…の連続です。横浜のスーパーだと、3割、4割り増しくらいの値段だし、ひどいものは倍額くらいします。殻付きの牡蠣4つが198円で買えるなんて信じられません。北海道に住んでいたら魚が主菜になる割合がとても増えそうです。お肉の方は豚肉が多く、牛肉が少なめなのがこちらと違う点でした。値段はさほど変わりませんでしたが、同じ値段でもこちらのお肉の方が美味しいのではないかと思いました。
地元産の食料コーナーも充実しており、味噌バーには道産の味噌がこんなに並んでいました。しかも値段は高くない。北海道に住んで料理だけして暮らす生活をしたくなりました。
砂糖コーナーですらびっくりしました。スズラン印のグラニュー糖が一番安い砂糖として大量に並べられているのです。スズラン印の砂糖はてんさい糖なので、一時期健康に気を使いながらお菓子を作っていた時に、毎回富澤商店まで行って買い求めてました。専門店でないと手に入らないのです。今はお菓子用の粒子の細かいものを使っているので買っていませんが、スーパーでこんなに安い値段で手に入るなら、料理のお砂糖も全部スズラン印のやつにしてしまうことでしょう。
そして畜産も盛んな北海道では、道産の牛乳だけでもこれだけの種類がありました。よつばの牛乳、ふだん使いしたい…ひたすら北海道の食文化が羨ましくなりながら、部屋に帰りました。
部屋に戻ってからはコーヒーを飲みながら買ってきたお菓子を少し食べました。お昼に買って食べていなかった、柳月の涼み雪というチョコのお菓子を食べてみました。サクサクのパフがホワイトチョコレートに包まれていて、絶対に外れない味です。夕食後にさらっと食べるのに丁度良い食感とボリュームでありました。
そして今日、研修旅行ぽいことトータル2時間くらいしかしなかったな…と思いながら目を閉じてぐっすり寝ました。ようやく1日目が終わり、2日前は電車で次の目的地に向かいます。