2018札幌・函館一人旅の始まりは札幌の芸術的な盛り付けのカフェで(長い)

今年も夏休みの季節がやって参りましたので、旅に出ました。なお、夏休みは脱サラをしてからは己で己に与えております(会社員時代もノー残業デーを己で勝手に作ってスケジュールに入れていた思い出)(この日に18時過ぎのMTGなどを入れた場合は殺すとの遠回しなメッセージ)。今年も丘の上でセコセコ貯めたマイルがあったのでそれを使い、再び北海道まで行って来ました。昨年の旅で満喫できなかったというしこりが心に残っていたのと、お友達のコモリーヌが電撃移籍(旦那様の転勤)したため、札幌に行きたかったのです。札幌だけでは物足りないのでもう1つ都市を加えたく、去年行きたくて諦めた函館をプラスしてみたのですが、やはり去年もネックとなった札幌−函館間の移動時間の長さで悩みました。電車で約4時間、バスで6時間なのです。横浜からなら大阪・京都より先にも行けるという距離感です。実は丘珠空港というどこそれな札幌の空港から函館空港まで飛行機という手もあったのですが、その路線はJAL(系列の航空会社)しか飛んでないので当然高額です。色々調べて結局電車で行くことにし、旅の中日の半日は移動ということで割り切る決心をして旅に出ました。2泊3日の旅ですが、この旅日記が数ヶ月で終えられることを願います。ちなみに旅の計画は今のお店を見つける前に計画したもので、お店を始めるとしばらくは旅に出られぬという気持ちで計画通り遂行することに致しました。この旅のせいでオープンが遅れるかどうかはまだ不明なのであります(9月中にオープン予定!)。

羽田空港へやってきたのは午前9時半過ぎ、自分の旅にしては遅めの到着です。おかげで去年は朝早すぎてオープンしていなかったローズベーカリーにも行けました。朝ごはんは食べてきたのでカフェには入りませんでしたが、空港ビューのとても気持ちが良い空間で、いつかここで朝ごはん食べてから行きたいなと思いました。スコーンやキッシュのプレートメニューが用意されているようでした。

クリミアのローズベーカリーオリジナルメニューを発見しました。絶対美味しいと思われるナッツプラリネ風味です。この旅の最中にも札幌と函館(特に観光地度の強い函館で)幾度となくクリミアは目撃しましたが、オリジナルのメニューを見つけたのはここだけでした。食べたい気持ちをぐっと抑え、コモリーヌのお土産用に羽田限定クッキーを購入するにとどめました。

飛行機は定刻通りに旅立ちました。もちろん今回も窓際なのですが、今回はなぜか行きも帰りも翼横の座席を取っており、いまひとつ景色を満喫できませんでした。確かに翼が入るとかっこいい写真を1枚くらいは撮れますが、1枚でええわいという感じです。しかしこの旅ではもう1つ旅の座席取りに失敗します。座席取りの神様に見放された旅。

見た目は昨年と全く変わりませんが、今年は飛行機の中が寒くなかったので夏季限定アイスコーヒーを飲みました。味は普通です。隣に座った方の体臭が少し苦手な感じだったのが多少辛かったです。座席取りの神に見放された故の仕打ちに違いないです。まあ1時間なので何とかなりました。

新千歳空港に到着し、電車で札幌駅まで移動してきました。発車直前に飛び込んだ車両に、東南アジア系と思われる方々がたくさん乗っており、大きめなスーツケースのラッシュ状態となっておりました。ロンドンでヒースローに向かう地下鉄を思い出しました。北海道がこれほどワールドワイドになったことは知らなかったと半分感心しておりましたが、全員千歳駅で降りた同じツアー客であり、車両に残されたのはほぼほぼ日本人ということにすぐ気づいてそんなにワールドではなかったと思い直しました。しかし全員なぜ千歳駅で降りるんだろう。やばいツアーで辺鄙な場所のホテルを取られたのでしょうか(帯広方面への乗り換えなら南千歳だし)。

札幌駅の北口のすぐ近くに取ったホテルに荷物を預け、さっそくランチを食べに行きます。時刻は13時過ぎです。曇り空ですが、まだこのときは雨は降っていませんでした。Google  Map先生に行きたいお店の場所への行き方をお尋ねしたところ、バスを提案されたので、駅の反対側にあるバスターミナルに向かいました。札幌から4つか5つ目くらいのバス停だったので、提案されたバスじゃない路線でも行けそうと思い、念の為路線図で確認してから止まっているバスに乗り込みました。札幌のバスは後払い方式のようだったので整理券をもらいました。もちろんSuicaやPasmo的なやつをピッとするのもありです。後で気づきました。札幌ではSapicaとかKitacaと言われているものがそれらにあたるようです。

近代美術館前のバス停で降りて目的のお店に向かっていたところ、D&Departmentを見つけました。札幌にもあるのか、とびっくりしました。お土産にできるものあるかなー、と思い中をちらっと覗いてみたところ、北海道産の雑貨は棚1つ分くらいありましたがグッとくるものは特になく、何も買いませんでした。ほかは東京のお店とほぼ品揃えが同じように見えました。まあ札幌の人のためのお店ですよね。

しばらく歩いて目的のお店、&Eat. By SUUを見つけました。こちらのお店は、コモリーヌが盛り付けが芸術的なカフェということでおすすめしてくれたのであります。残念ながらリーヌと会う日は定休日だったので、この日に一人で来ました。平日のお昼のせいもあるかもしれませんが、あまり人通りのない道沿いにある小さなお店でした。地図を見ながら歩いてたら、一瞬通り過ぎてしまったくらいです。しかし好物の青系カラーが目に入ってすぐに引き返しました。素敵なファサードで気持ちが上がりました。

1階がカウンター席、2階がテーブル席のようでしたが、一人だったので1階を案内されました。キッチンがよく見える席で、1つ1つ置かれた小物の全てが素敵すぎて、席に着くなりうっとりしてしまいました。インスタの盛り付け写真を見たときと同じように、なんてセンスが良いのだと感動したのであります。すごく美意識が高くてスキなく素敵なのですが、スキがなさすぎて静謐で緊張する空間になることはなく、不思議と落ち着いた気持ちにもなれました。選ばれているものがどことなく温かみのある物であるせいでしょうか。わざわざ足を運んでもらうなら、これくらい素敵な世界観を提供できなければなぁと思いました。あまりにも素敵だったので、断って写真を撮らせてもらいました。本当はもっと店の中をバシバシ撮りたかったですが、他にもお客様がいたので身の回りだけであきらめました。

ぶらさがったマグカップもかわいいし、menuの手書き風のリースの水彩画もとてもかわいいです。内装にはわりと無機質な素材も使われていましたが、こういうアイテムから温かみを感じます。

ランチメニューは2種類で、写真の前菜盛り合わせとローストビーフのサラダです。メニューの文字も水彩の手描きでときめきが止まりません。盛りつけを生で見たかったので当然前菜の盛り合わせを選択し、パンを選びました。ごはんにするととうもろこしが上に乗っかるみたいでした。

アイスコーヒーを付けてもらい、喉が乾いていたので先に持ってきてもらいました。ランチコーヒーなのであまり期待していなかったのですが、ちゃんと美味しかったです。サード系の酸味も残したバランスの良い味です。もう幸せな気持ちになりました。

少し時間がかかって盛り合わせがやってきました。これだけ手がこんでいれば多少時間がかかってもしょうがあるまいと思える、うっとりとする盛りつけです。どれもこれもちゃんと手をかけた味がして、これを仕込むのはとても大変だろうなぁと感心しました。素材が良いものは塩だけのシンプルな味かなと思いましたが、人参のグリルにはクミンなどのスパイスの風味をきかせていたし、クリームチーズのディップにはプツプツのとびっこを入れて食感を楽しいものにしてくれていました。菜の花のような黄色い花びらを散らせたサラダもオリジナルと思われるピリ辛なドレッシングがかかっていてとても美味しかったです。このドレッシングは販売もしていて、2階から降りてきたお客さんが買っておりました。パプリカのマリネには巨峰が添えてありました。トマト、玉ねぎ、メニューには書いていないけどラタトゥイユと野菜がもりもりで、これだけで1日の半分の野菜を摂取できているのではと思いました。ローストビーフや鶏ハムも添えられているのでタンパク質も万全です。とにかくずっとわくわくしながら、1つずつ味わいました。塩味も控えめなので、野菜が好きな人を連れてきたら間違いなく喜んでくれそうです。(でもひょっとしたらジャンクなB級グルメ好きには「食べた気がしない」と言われるパターンのあれかもしれない)。

鶏ハムにのせられていたソースがしょうがのきいたアジア系の味で、何だろうと思ったらこのLOVEパクチーソースでした。パクチーが入れられているのかと思いきや、一切入っておらず、ただパクチーに合わせたら最高に美味しいということを追求して開発されたソースと瓶の裏に書いてありました。確かにレモングラスなどが使われており、タイ系料理にぴったりな風味でありました。原材料を見たら、「しょうが」とは書いておらず、自分の味覚を疑いましたが、「ガランガ」というのがタイで使われているしょうが系に属するハーブのようなので味覚はまだ鈍っていなかったと安心しました。切っただけの野菜サラダや冷奴にかけても美味しくなりそうです。取扱店がオシャレアパレル系ショップばかりなのがびっくりしましたが、Amazonでも購入できるようです。送料がまあまあ高いので躊躇しますが、どこかのお店で見かけたら買ってしまいそうです。

見た目も味も素敵すぎるランチを堪能した後は、腹ごなしもかねて少し歩く場所にあるお店まで散歩します。

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