真夏の東京蚤の市に行ってきた つづき

馬。

真夏の東京蚤の市に行ってきた、つづきです。会場が大井競馬場のため、そこかしこに馬の気配があります。これは気配というかがっつり馬の銅像です。

大きな建物が見えてきて、その横に小さなブースがたくさんくっついているのが見えてきました。これは何?と近くに寄ってみると、皆さんそのブースの中に入って食事などをしているようでした。普段は予想屋さんが在中しているのか?各ブースにそんな感じをうかがわせる看板がくっつけられておりました。謎の世界であります。このブースとブースの間にフード系のお店のテントが建てられており、どこもすごい行列でした。行列めんどくさいので、どんなお店なのかすら見ずに逃げました。

ワークショップが行なわれている看板も見えてきました。こちらではシルバーリングなどの作成が行われており、リズミカルにトンカトンカ打ち付ける音が辺りに響いておりました。このほかに多肉植物とお花のアレンジメントなどのワークショップも行われており、とても心惹かれましたが、引越しの荷造りを思い出して、すごく欲しいもの以外は買わない、我慢、と心の中で唱えて去りました。目の保養はしました。

先ほどの小さなブースのくっついた建物の裏にも出店者のテントがあってびっくりしました。こんなちょっと気づきにくい裏にまで…こちらはナチュラル系の洋服を販売してましたが、入り口近くでは古着の販売もしておりました。写真に入りませんでしたが、この辺りでちびっ子に囲まれたバルーンアーティストの方がカラフルな風船をふわふわさせてました。

裏側にもフード系ブースがあり、こちらはやはり気付かれにくいのか数人しか並んでおりませんでした。杏仁豆腐とか子供サングリアとか、個性的な飲み物を販売していたブースです。果物が入ったカラフルな瓶が並んでいるのがかわいいです。

これくらい朽ちた感じのショーケースでも、お菓子入れたら生えるかなあとか思いながら記録しました。結構このタイプのショーケースが売っていて、いずれもお手頃だったので、お店やる場所が見つかったら、また蚤の市に探しに来たいです。

さらに先に進むとフードトラックがたくさん止まっていました。かわいいレトロな茶色いバンがあったので写真に撮ってみたのですが、行列がすごすぎてバンが埋もれていました…その隣で手羽先をじゅうじゅう焼いているのを見て、ポートランドのフードトラックやロンドンのマーケットを思い出しました。海外みがある絵であります。

この辺りは日本の古道具を扱っているお店がありました。どでかいそろばんにびっくりしました。「あさが来た」の番頭さんみたいな人が、こういう大きなそろばんを使っていたのでしょうか。周りのヨーロッパテイストの品とも不思議となじんでおりました。

それからやたらに女子が集まっているブースがある、と思って近寄ったら、ビーズのパーツを扱っているお店でした。チェコのガラスやアンティークやヴィンテージのパーツは個性的で、見ていて楽しいですがお値段もそれなりです。でもこういう小さいパーツを見ていると、なぜか幸せな気持ちになります。同じように思っている女子が多いのか、ハンクラ(ビーズ専)女子が多いせいなのかはわかりませんでしたが、こちらはずっと賑わっておりました。

すぐ横にはパドックがあり、いつもなら馬が走り抜けているであろう、気持ちのいい芝生のトラックが広がっておりました。フードトラックで買ったものをここで食べたらちょっとしたピクニック気分に浸れそうです。

奥にも建物があり、この中にもブースが立ち並んでおりました。ここは手ぬぐいとリュックサックを中心に扱ったお店が集合しているようです。中は少し薄暗かったです。

入ってすぐのところに、お手頃で普段使いしやすそうな食器を扱ったお店がありました。形がきっちりしているので、工場生産系だな、と思ってたらスタジオエムのものでした。いいな、と思うものはいくつかありましたが、スタジオエムのだったら、ここじゃなくても手に入りそうだからまた今度でいいか、と思ってやめてしまいました。でもそういうのって結局手に入る場所に行くチャンスがなくて買わないんですよね。出会いはタイミング。

   

手ぬぐい市の方は、手頃だしそんなに保管場所とらないし、ということで買いたい欲を抑えるのに必死でしたが、使う目的が見つからなくて我慢することに成功しました。浴衣風の和柄から北欧風のものまでいろいろあってときめきました。瓶に入ったお菓子やジャムをプレゼントする時に、包むのに使ったりするのいいなー、と思いついたので、いつかやりたいです。

リュックサックや革の鞄が並んでいるゾーンはさっと見て、再び外に出ました。広い場所では家具も売ってました。学校で使っていた風の椅子がたくさん並んでます。椅子の横にはブロカント風のドアが荒い感じで積まれておりました。

日光の自然氷のかき氷、プラコップくらいの大きさなのに800円高いなー、と思いながら横目で通り過ぎ、またも女子が集合しているブースを見つけました。こちらもビーズパーツやアンティークボタンを売っているお店です。よく見ると京都のidoraでした。京都に行くとよく立ち寄っていたお店です。懐かしくてじっくり見てしまいました。

キャンディーみたいなカラフルで繊細なビーズパーツです。カラフルなんだけど落ち着いた色合いがとても好ましいです。こんなお菓子を作れたらいいなーと思いましたです。

フォークとスプーンの真鍮のプレートは、何か小さな看板とかに使えないかなー、と思い巡らしてみましたがいいものが思いつきませんでした。細かいところまでよく出来ていて素敵なので、何かに使いたかったです。

狼と豚のアンティークボタン、ファンシーすぎなくてかわいい!と思ってとても欲しくなりました。マリン系のボタンやトランプ柄のボタンも漏れなくかわいいです。本当は購入して額にでも飾っておきたかったのですが、記憶にとどめるだけで我慢しました。何かお菓子アイディアに流用できたらいいなあと思います。

東京陶器市ゾーンでは個性的な作家さんの食器が並んでおりました。こちらはアンティーク風ですが新品です。使い続けると味のある貫入が出るように施されているようでした。繊細で美しいです。

最後の大きめな建物の中に入ると、しっかり冷房が効いた快適空間で古本や絵本などの販売をしているゾーンがありました。こちらは洋書です。日本の暮らしの手帖などを扱ったお店もあり、好きな人には何時間でもいられそうな本が並んでおりました。

そしてその奥は、今日イチの目的である焼き菓子市ゾーンが!しかし重大なミスを犯したことに気づきました。どのお店も完全に売り尽くし前のような雰囲気だったからです。他のゾーンをめぐる前に真っ先にこちらに来るべきでした。自分も販売している立場であるのに、なぜそのことに気付けないのか。

そして本日唯一の戦利品は全て焼き菓子市で手に入れました。こちらはルスルスのフロランタンとチョコレートクッキー。さすが味も形も整っていて安定の美味しさです。だいぶ売り切れてましたが、普段お店では売られていない小分けサイズでお手頃な値段で販売されていて、本当にもっと早く来ていろいろな種類を買い揃えたかったと激しく後悔しました。

Miwako Bakeというお店の抹茶と大納言のパウンドケーキです。持った瞬間ずっしり重くてしっとりした見た目に惹かれました。お店が蔵前にあると聞いて、以前雑誌で見て興味を持っていたお店であることに気づきました。蔵前は行きづらいのですが、いつか散歩しに行ってみたい街の1つであります。

こちらは焼き菓子市ゾーンではなくて北欧ゾーンで手に入れたシナモンロールクッキーです。青山にあるカフェが出店されているようでした。クッキーが本当にミニシナモンロールで、高かったけどかわいいので買ってしまいました。味もシナモンが効いているだけでなく、カルダモンの華やかな香りがして、後引く癖になる味でした。

ということでまたも茶色いものしか買わなかった蚤の市探索ですが、目の保養はたくさんできたので満足して帰りました。これがなければ足を踏み入れることがなかった競馬場ものぞくことができて楽しかったです。焼き菓子市のレベルが高くて、自分はもっと頑張らないと、この魅力的なお店の中で、お客さんに選んでもらえないなあと反省もしたのであります。もっと美味しくて美しいものが作れるようになって、いつか自分も出店してみたいなーと思いました。頑張ろう。

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